「密漁」(随筆)
北方風物 あきあぢの巻 第1巻第10號(雑誌)
寺島柾史 著
北日本社 発行
昭和21年10月10日(1946)「あきあぢの巻」
昭和21年1月1日(1946)〜昭和22年3月1日(1947)(全14冊合本+1冊)
※写真は昭和21年10月10日初版/¥3.00(定価)
●購入先/ブック・ビッグ・ボックス(旭川市) 代金・合本¥19,250(送料・税込)
●A4判・中綴じ・本文20頁
所蔵確認/なし(稀少)
北方風物の創刊号は表紙もザラ紙の共紙で、執筆者への原稿謝礼はバターを贈っていたそうだ。毎号北海道の風物をテーマにした特集編集とし、表紙にはテーマに即した内容の図柄にした。「南瓜の巻」から表紙を色刷りにしている。柾史以外の執筆協力者は、柳田国男、高村光太郎、室生犀星、斉藤茂吉、青山義雄、有島生馬、土井晩翠などで、中央の文学者から北海道出身の作家、文化人が筆をとるという多彩で豪華な顔ぶれだった。この時期、「大道」「リベルタ」「海峡」「室蘭文学」「國境」「北方文藝」など、同人雑誌が次々と創刊している。昭和22年(1947)に開催された北海道出版文化祭では、日本出版協会会員が107社存在したというのだから、まさに日本の出版文化の中心といっても過言ではなかったようだ。この号で柾史は「密漁」という随筆を書いている。千島(国後島チノミノチの村長)と根室(英国人シモンズ氏)の二つの密漁体験を執筆している。
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Trackback(0) Comments(2) by Yasumine|2008-12-12 09:09
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