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「南瓜の人情」(随筆)

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「南瓜の人情」(随筆)
北方風物 南瓜の巻 第1巻第9號(雑誌)
寺島柾史 著

北日本社 発行
昭和21年9月10日(1946)「南瓜の巻」
昭和21年1月1日(1946)〜昭和22年3月1日(1947)(全14冊合本+1冊)

※写真は昭和21年9月10日初版/¥3.00(定価)
●購入先/ブック・ビッグ・ボックス(旭川市) 代金・合本¥19,250(送料・税込)
●A4判・中綴じ・本文24頁

所蔵確認/なし(稀少)



北方風物は昭和21年1月(1946)から翌年3月の間に発行された随筆雑誌。敗戦直後の暗い世相に耐えきれなかった札幌の古書店の老舗「尚古堂」主人で歌人の代田茂が編集発行人となり、北日本社から全15巻を出版した。創刊当時は、活字に飢えていたせいもあって1万部を売り切ったそうだ。柾史は、全15巻の中で「南瓜の巻」「あきあぢの巻」「漁場の巻」の3巻に三作品を寄稿している。第一弾の「南瓜の人情」は、風蓮湖畔の根室管内別海町奥行臼にあった大沢農場での暮らしを書いたと思われる。南瓜の味をめぐる家族(女房)との日常を描いたもので、すべてを失った柾史が、変わることを容認しはじめた心情を読み取ることができる。「天皇の人間宣言」「東京裁判」「日本国憲法公布」、軍国主義者の公職追放、超国家主義団体の解散など、敗戦後の日々変化する国内情勢がオーバーラップして見えて来る。また、表紙画は武者小路実篤の作品で、柾史の親友であった青山義雄も絵と文を寄稿していることも興味深い。





終戦後、柾史が疎開した北海道での執筆活動です。
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» Tags:昭和21年, 随筆, 雑誌, 北方風物, 北日本社,

Trackback(0) Comments(0) by Yasumine|2008-12-11 09:09

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