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[研究的な生活] 記事数:4

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半農生活が始まって3年が経とうとしています。

我が家は栃木県の東部、市貝町に位置する小さな梨園です。

そんな小さな梨園で、ほぼ仕事が休みの日は梨や野菜の世話をして生活しています。

最近の作業と言うと

齢80になる義祖父と一緒に梨木の剪定

といっても、私はほとんどできないので教えてもらいながら枝を切ったり曲げたり

とりあず今は切るだけですが

正直、梨木は迷路です

どこをどんなふうに切っていいかわからない

予備枝を出させる切り方や

勢いを弱める切り方

ほんといろいろです

しかも、1本の木に何種類もの梨が接木してあるので、幸水を切ってたと思ったら

いつの間にかあきずき

と思ったらにっこり

なんて感じで枝が変わっていきます

しかも、それぞれで短果枝が出来やすかったりできにくかったり

長果枝にならせるよう枝を作ってみたり

正直全然わかりません

しかしわかったからといって美味しい梨ができるわけではないなと

剪定を初めてみて感じることがありました。

それは、いろんな本やユーチューブなどで剪定が紹介されていて

すごい技術だな

と感じていたことが、ベテランの梨屋さんでは当たり前の技術であって

別に新しくもないし

すごくもない

本当にすごいのは

切ることではなく

切られてるなって感じたこと。

実際、一緒に枝を切っていて感じたのは

握力も全然ないし

腕もあまりあがらない

のこぎりだってやっとギコギコするぐらい

なのに

枝がスパスパ落ちる

しかもテキトーに落とした枝に引っかからない

梨が祖父を本当に信頼しているなと

そんな風に感じます。

バカだなと最初は思っていたけれど

何十年も梨の木とともに過ごしていれば

いやでもお互いのことが理解できる

というか、理解しようとして何十年もやってきてるから

梨木だって答えてしまう

そんなことが古い梨園には見られます

農業に興味がなくても面白いと思います

秋空の下

そよ風に吹かれながら

梨をパチパチと

そんななか流れているラジオの音楽もなかなか良いもんです

by こいちろ|2014-11-17 20:08

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