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[もっと晴れたらいいのに] 記事数:16

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善光寺御開帳

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私は生まれてからずっと長野で暮らしているというのに
今まで一度も善光寺の御開帳に行った事がありませんでした。
御開帳というのは七年に1度普段お目にかかれない
阿弥陀如来を特別に拝むことができるのです。
そしてその阿弥陀如来の右手と本堂の前にどーんと
立っている回向柱(えこうばしら)が白い綱で結ばれています。
結構長い距離ですが結ばれているのです。
そして善男善女(善光寺に参拝に来た人をこう呼ぶ)たちは
この回向柱にさわって拝む事によって阿弥陀如来に触れているのと同じ事
とされて、ありがたい結縁が生まれる。ということらしいです。

私はデザインの仕事を始めてから何度目かの御開帳ですが
その度に仕事目線でしか御開帳を見て来ませんでした。
御開帳だと観光客も増える、イベントもたくさん。おのずと仕事が増える。
でも今年、何となく無性に御開帳に行きたくなりました。
こんなに長く住んでるのに行ったことないのはまずいだろうと。
そして、平日仕事をさぼって母と一緒に行って来ました。
平日だというのに人はたくさんいて、回向柱にさわるのにも
20分程並びました。(GW中は2時間とかもあったそうです)

↑これが回向柱

並んでいる間、お願いすることを考えました。
ダンナのこと、親のこと、兄とその家族のこと、友達のこと、
そしてやっぱり自分のことも。世の中全部が平和になればいいけれど、
とりあえず、自分を取り巻く人達が幸せでありますようにと。
しかし、歳とともにお願いすることが増えている気がします。
欲ばりになってしまったのか、それもあるけど、
やっぱり抱えているものも多くなっているから。
若い頃はダンナもいなかったから、ダンナの心配はないし。
親も若くて元気だったから親の健康を心配することもあまりなかった。
甥や姪もいないころは彼らがまっすぐ元気に成長しますようにと
願う必要もなかった。そんな風にみんなたくさんお願いすることが
多くなっていくんだなって思いました。
年配の方になるにつれお祈りは長く、中々前へ進まない。^^;

そうしてやっと柱の前に来て本堂の奥の奥にいらっしゃる
阿弥陀如来様を感じながらお祈りをしました。
その後本堂へ入り回向柱と繋がっている綱を見て
実際の如来様を遠くに見ながら再びお祈りしました。

善光寺は毎年初詣に行くくらいで地元のものとしては特別なものではなく
いつもそこにあるもの、という感覚でした。
この御開帳のために何年か前から大規模な修復と屋根の大掃除を
していたのですが、こうして今日、善光寺を見るとなんとまぁ、
床屋さんに行って来たばかりみたいなこざっぱりしたお姿が。
今までの善光寺の屋根なんかは鳩のフンでものすごいことになっていたのです。
何でも何トン単位でフンを取ったというニュースがありましたから。
その甲斐あって、本当にきれいで、堂々としていました。
長野県民としてとても誇らしく思いました。行った価値あったかな。

Trackback(0) Comments(2) by Kay|2009-05-19 13:01

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