今日は皆様にようやく出産のご報告ができます!
6月26日(金)21時12分
2674gの元気な男の子を出産いたしました。
妊娠中からいろいろと問題があったのですが、
念願だった助産院で分娩・入院できました。
前日の夜に破水から始まって、助産院に行くと子宮口3cm!
いよいよだ!と最終的な入院準備をしたりドキドキしながら過ごしたのですが、その日は本格的な陣痛がこないまま朝になってしまいました…。
破水が始まってから48時間以内しか助産院では出産できない決まりなので、翌日陣痛さんを呼ぶために自宅から助産院まで、朝から夫と7kmほど歩いて行きました。
それでも本格的な陣痛さんがなかなかこないので、助産院の階段を何十往復も上り下り。
少しずつ陣痛がきはじめるものの耐えられる程度の痛みで、いまいちお産が進まず子宮口は3cmのまま…。
仕方なく車で片道30分もかかる嘱託医の先生の診察を受けることになりました。
もしも48時間経ってしまったり、何かあった場合はこの先生の所でお産になるからです。
『助産院で産んでいい』とお医者さんが言わないと、助産院で出産することはできないのです。
しかしこの時間が一番辛かったです!
車の揺れで陣痛さんはどんどんくるし、狭い車の中でいい体勢がとれず苦しいの一言!
とりあえず診察の結果、助産院で産める猶予をあと24時間もらったので助産院へ舞い戻る。
しかし帰りの道のりはさらに強い陣痛がきはじめてもっと辛い…。
車内で夫にマッサージしてもらうものの「もっとつよく!違う!!」と当たる始末…。
それを見かねた助産師さんが「旦那さん一回帰ってシャワーでも浴びて休んできて」。
私は旦那には甘えてしまう方だから、きっとそういわれるに違いないと予想していました。
だからそれからは覚悟を決めて地下の分娩部屋で一人で歩いたり・足踏みしたり・踊ったり…
黙々とお産を進ませるべく陣痛さんと闘いました。
その結果が報われて嘱託医の先生の診察から2時間ほど後には、なんと子宮口8cm!!
「いきみたかったら、もういきんでもいいよ」
助産師さんのこの一言が本当に嬉しかった〜〜。
それからは後は頑張るだけだ!と俄然やる気が出てきました。
しかしいきんで私の酸素が低下すると、赤ちゃんの心音が一気に落ちてしまい、1回の陣痛で2〜3回いきんでその度に心音を確認する。
この繰り返しで、激しい痛みの中で何より赤ちゃんの心音が心配でした。
心音が低下しすぎると「ちょっといきまないで」と言われ、これまたとっても辛い。
さらになかなか下がってこないので、一人の助産師さんが私のお腹を押して赤ちゃんを押し下げる。
すると産道の膣壁が切れてしまったようで、私の足下には大量の出血…。
またまた「ちょっといきまないで」と言われ、大量の血を見ないようにしつつ陣痛さんをのがす。
出血の様子や経過を見てもらうために、この助産院の代表助産師の先生が呼ばれました。
さらになぜか忘れ物をした日勤の助産師が戻ってきて、昼までいた助産師の研修にきている看護士さんもきて…
あれよあれよといううちに私のことを介助してくれる人が6人+夫!
なんて贅沢なお産だったんだろうと思います。
そうこうしているうちに、赤ちゃんも頑張ってくれて頭が見えてきました。
ここからはもう、赤ちゃんと協力して出してあげるだけ!
頭が出始めると会陰が切れないように、またまた「いきまないで!」の声。
「そうだよ」「上手だね」とたくさんの助産師さんが声をかけてくれて、本当に心強い気持ちの中で赤ちゃんの頭が出ました。
頭だけが私の体から出ている!すごい!本当に入っていたんだ!と実感できたのも最高でした。
臍の緒をぐるっと首にまいていた赤ちゃん。
だから陣痛もなかなかこなくて、ゆっくりゆっくり下がってきていたんだね。
すべてのことには自然の摂理に従った理由がある
そう思えたのは医療介入のない助産院で出産できたからだと思います。
水中出産はできませんでしたが、希望通り夫が付き添い、夫の手で臍の緒が切られました。
痛かったし、苦しかったし、へこたれそうになった瞬間もあったけど、これが私らしいお産だったと思っています。
次にまた赤ちゃんを授かったら、絶対に同じ助産院で産みたいと思います。
アクアバースハウスの皆さん、本当にありがとうございました。
そしてずっと付き添ってくれた最愛の夫に、最大の感謝を。
Trackback(0) Comments(11) by 吉川永里子|2009-07-02 13:01
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