僕の生まれてはじめてのフランス人がパトリスさんなのですが、
とてもおもしろいひとです。
かわいい、子供のようなひとです。
そして、とても誠実な優しいひとです。
そしてそして、したいことをとことんやる為には
チカラを惜しまない努力家であります。
彼の詳しくはウエブサイトをみていただくとして。
こちら:http://patricejulien.com/
僕は彼にこういった想いを持つまでは彼のことは全く知らなかったし、むしろ、知って、僕とは住む世界が違うと思っていました。
世界にはたくさんの人間がいて、お互いに会わずして、毎日を過ごし、いずれひとはお互いを知らずして、いなくなって(死んで)ゆきます。
パトリスさんとお会いして、僕達のプレイス(ダンズ・テーブル)にお越しいただいて、昨年は”イマジネーション道場”と題してワークショップを開きました。
イマジネーション道場photo by dan
僕が以前にもっていた彼への眼差しとは全く違う、この人に触れていたい(パトリスさんのエスプリを感じていたい)と思うようになったのはごく最近のことです。
数年前、東京、白金の彼がオーナーだったレストランに僕は一度だけ行ったことがあります。
まさにあそこはアイランド、島、それも今までに人々が感じ得なかった空気感、すべて、僕は何を食べたのかも忘れ、その時のあの場所にいた時間だけがいつも記憶の断片にあります。
そう、食べる、ということは食事ではないのだ、ということ。
あれは魔法にちがいない。今でもそう思うことができる。
先日、パトリスさん家にお邪魔してきた。
今年、ワークショップとは違う趣向で何かをやりたい、とパトリスさんがおっしゃっていたので、昨年の内容を踏まえての打ち合わせ。
「こんにちは。」
「よくいらっしゃいました!」
暖かい気持ちで迎え入れてもらって、席につく。
ところが、打ち合わせなんて全くない。
パトリスさんがランチを作りながら、奥様のユリさんとおしゃべりしながら、最近の出来事や、お庭のお話、宇宙の話、、、、全く仕事の話にならない。
彼は「人」なのだ、ということをよく理解している。
そう、「人」がとても大切だということを。
食べながらよい雰囲気をつくり、笑い、楽しんで、お互いがその場の空気を
理解する。
帰り際に、「まぁ、じゃぁ仕事は大丈夫でしょう、あとでまた。」
まったく僕は久しぶりに「感心」をしてしまいました。
”フランス”という国や人。そのどこか奥深さ。
とてもマチュアー(成熟な)な感じが。
あん、うん、の呼吸とでも言うのだろうか。
それを飛ばして「さぁ始めよう!」とやりがちな僕だけれど、、、。
photo by はらたかひろ
今度のパトリスさんの催しものは、なんだか楽しそうですよ。
演劇をやって、パトリスさんがディナーを作って、みなさんで食べる。
そんなものになるようです。
(また新しいアイディアが出てくると変わるかもしれませんが)
人との出会いが、僕をかたちつくる。
出会いによって、気ずかされ、ハッとさせられ、それが僕の栄養となる。
感謝。
Trackback(0) Comments(2) by Dan_Suzuki|2008-02-26 22:10
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