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[バカにつける薬] 記事数:78

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ブラックバスをもう一度考えてみる。

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ゆたりブログにあまりそぐわないような話で恐縮です。
環境問題”ブラックバス害魚論”ってくくりのステレオタイプの論争にうんざりした僕があえて一言、言わせてもらいます。

僕はブラックバス釣りをする。そういう人がこの話題を取り上げるたびにブラックバスを擁護する。でも、僕はブラックバス釣りをはじめる前はブラックバス害魚論に賛成の立場だった。

在来種を食べつくすブラックバス、僕もブラックバスにそういうイメージを持っていた。マスコミでもそういう報道が主流だからかもしれない。だからバス釣りを始めた頃は、何かやましい事をしている、そんな気分から逃れられなかった。
正直今でもそうだ。釣竿を持って歩いていると道行く人に「何が釣れるんですか?」とよく聞かれる。僕は「何か釣れると良いなと思って・・・」としか答えられない。ブラックバスについてその人がどんなイメージを持っているか分からないからだ。

一般に広まったイメージに無頓着な釣り人が多い事に驚かされる。悪びれるそぶりもなく路上駐車をして堂々と釣りをしている人ばかりが目に付く。中にはそういうマナーに気を付けている人も居るにはいるが、目立つのはマナーが悪い方なのだ。ゴミを捨てたり、人に迷惑をかける行為はとても目に付くものだ。

僕が本当にバス釣りに夢中になっていた頃、琵琶湖で再放流禁止条例というのが制定された。釣ったバスを逃がすなというのだ。釣り場にイケスが用意され、釣ったバスはそこに入れてくれれば役所で魚を処分するといった取り組みもなされた。この頃ニュースで子供達が釣ったバスを地面の上で踏みつけ、「これは悪い魚だから・・・」と笑顔で言っていた映像が流れたのを鮮明に覚えている。
背筋が凍りつく思いだった。
命を粗末にするな、と言っておいて一方で動物虐待させているようなものだ。人間の都合でこれはいい魚、これは悪い魚と選別しておきながら・・・
動物を飼うとき、皆さんは親になんと言われただろう?責任持って飼いなさいとは言われなかっただろうか。

ブラックバス移入の経緯はマーサカワマタさんのブログに詳しく有るので、そちらをご覧頂きたい。2007年12月25日の”なんでだろう??”という記事だ(勝手に引用ごめんなさい!)。
責任持って動物を飼う、たとえそれがもう居なくなった人の行為だとしても残された人が責任を負い続ける、それが正道ではないか。

人に迷惑をかける行為は非難されて当然。バス釣りが非難される原因の一つだろう。そして迷惑を被る人の方がかける人よりも多数であるというのも事実。バス釣りが非難されるのは仕方が無い。そしてそういう人たちを集めてしまうブラックバスという魚にまで非難が及ぶ。多分ブラックバス害魚論の発端はそんなところなのではと僕は想像する。それに漁獲量の減少がその頃目立ってきたのでは、と思う。その原因はブラックバスかもしれないが・・・

ブラックバスは本当に在来種を食べつくすのだろうか。僕は食べつくすのは人間の方ではないかと思っている。
中国や韓国でもブラックバスは放流されたらしい。しかしそれから間もなく居なくなってしまったそうだ。中国や韓国には淡水魚を食べる習慣があるらしい。みんな釣られて持って帰られてしまったらしい。今は釣堀にしかブラックバスが居ないらしい事を何年も前に人伝に聞いた。食用に移入された日本のブラックバスは飽食の時代に翻弄されている。

それでも僕はきっとまたバス釣りをするだろう、後ろめたい思いを胸に抱きながら・・・

» Tags:ブラックバス, 害魚, 環境問題,

by マー坊|2009-10-01 23:11

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