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[バカにつける薬] 記事数:78

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禁じられた遊び ~序章~ 悲しみの岸辺

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2年ぐらい前に、十数年続けていた趣味の一つを封印した。
バス釣りだ。その頃、何かが変わり始めていた・・・。自分の中ではなく周りの状況が、時代が変わり始めていた。


それはインターネットで茨城県北のバス釣り情報を調べている時に気付いた。いつもはそんなものを調べたりしないのだが、その時はなぜか虫の知らせがあったかのように突然調べはじめていた。
ヒットする書込みに、「H貫ダムで逮捕されたひとがいる!?」目を疑った。いつも釣りに行っているダムだ。読み進めていった。
「不法侵入で警察に逮捕された知り合いがいる」
こんな書込みだった。それも何件もあった。何かいつもと違う・・・

十数年前、ルアー、フライフィッシングの第二次ブームがあったのを釣りをする人なら覚えているだろう。ちょうどブラッド・ピット主演の映画「River Runs Through It 」が上映されたのもこの頃だ。僕もご多聞にもれずフライフィッシングに飛びついた。
会社の同僚はルアーをやっていた。2人でよく釣りに行ったが、フライは狭いところで釣りをするのが難しい。背後の草などにひっかっかってしまい沢山のフライを無くした。
一緒に釣りをするならルアーが良い。僕はフライをやめ、ルアーに転向した。

ルアーは良く釣れた。周りに釣り人があまり居なかった事も手伝って、うまくなるにつれどんどん釣れる様になっていった。そのうちA君(先日のブログに書いた友達です)が東京からUターン帰郷して来たので彼と二人で行くようになった。
週末ごとに、夏も冬も休まずに、早朝暗い時間から午前十時頃まで、夢中だった。真冬はガイドに着いた水が凍りつき、ルアーが飛ばないなんて事もあった。小さな野池から、上達するに従って大きな池へ、そしてH貫ダムに通うようになっていった。いつの間にかまわりに釣り人も増えていった。いつしかH貫ダムには釣り人が沢山、時間や曜日を問わず集まるようになっていった。

人が増えれば目立つようになる。・・・悪循環だと思う。

さらに悪い事に2004年に発行したSOLAS条約(くわしく知りたい人はウィキで調べて、)がテロとの戦いの為という大義名分で急に釣り人を厳しく取り締まりはじめた。それまで黙認されていた漁港などでの立入り禁止区域での釣りの取締りが急に厳しくなった。東京湾で釣りをしていた人が(釣った魚をさばくために持っていた)ナイフの不法所持で逮捕されたというニュースが流れたりしたのもこの頃だった。

そしてなぜか近所の野池の水がいっせいに抜かれはじめた。同時に何ヶ所も。それこそ近所中の池全部が。いつもなら抜くといっても魚が生き残れるぐらいの水は残されていたのだが、この時は完全に干上がるまで抜かれてしまった。池に立っていた看板によると”護岸耐震補強工事につき立入り禁止”との事だったが・・・

明らかに何かおかしい・・・被害妄想かもしれないが・・・そろそろ潮時だ。

不法侵入でも逮捕されれば前科一犯、人の親となった今ではそうなる訳にもいかない。バス釣りが公に認められている場所意外での釣りはもうやめよう、そう心に誓った。

先日妻の実家に泊まりにいって久しぶりに川で釣りをした。あまり大きくは無いがバスが一匹釣れた。満足だった。悲しみの岸辺から開放された気分だった。

釣りに関しても話したい事が沢山あります。続きはまたいつか・・・。

» Tags:茨城県, 県北, バス釣り, ブラックバス,

Trackback(0) Comments(2) by マー坊|2009-09-29 22:10

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