1990年代 YAMAHA(国産)
型式不明(シングルコイル+ピエゾ)
ご紹介するこのギターは、
多分1990年代に購入したものだと思う。
記憶が定かではないのだ・・・。
僕は、1986年から1997年頃までの10年間、
音楽をちゃんと聴く時間さえなかった時代がある。
仕事しかしてなかったと言っても過言ではない。
一日20時間休み無しで、鬼のように仕事をこなしていた。
そんな鬼のような毎日ではあったが、
3ヶ月に一度程度、東京のスタジオで音を出せる日があった。
水戸に帰る少し前に参加したSANO BAND。
僕より5歳以上年上の方々のバンドで、
佐野さんのオリジナル曲を演奏していた。
東京時代、佐野さんの曲をアレンジして、
4畳半のアパートで当時高価だったフォステックスの
4トラックレコーダーに多重録音したことがきっかけだった。
もちろんギターで参加していたが、
コンポーザーとしてバンドのアンサンブルづくりに力を入れた。
そして、佐野さんは貧乏時代大変お世話になった方の一人だ。
一人暮らし初めての正月、お餅をいただいたこと、
たくさんご馳走になったこと。
仕事を丁寧に教えていただいたこと。
北海道旅行にも連れてってもらった・・・。
だから、ご恩は別なカタチで返さなければと思い
このバンドは、現在でも時々参加するようにしている。
しかし、仕事に追われていた時代
東京へ行く時間をとることは、なかなか難しかったし、
クルマの免許もなかった僕は、重いギターとエフェクターを
担いで電車で行くしかなかったのだ・・・。
仕事を徹夜して終わらせてから向かったり、
夜中に帰って来てから徹夜で仕事したり、
時に、飲み過ぎてしまって最終に乗り遅れることもあった。
幾度となく、もう辞めようと考えたことか・・・。
その度に、昔のご恩を思い出してしまう。
重いギターを持ち歩く体力的な問題を解決するために、
軽いギターはないか?軽いのが欲しい・・・と
探したところ、このギターに辿り着いたってわけだ。
YAMAHAのギター?
型式もスペックもわからないギター。
このボディでフルアコ仕様
というのが超軽量の秘密。
シングルコイルのピックアップと
ピエゾのピックアップが装備されていて、
ミックスや切り替えができることで
バリエーション豊かな音づくりができる。
このギターと出会ってから
クルマの免許を取得するまでの数年間、
大変助けられた思い出多きギターなのだ。
僕の所有するギターの中で一番安価なギターにもかかわらず
SANO BANDとの交流を繋ぎ止めてくれた
愛すべき一本なのだ。
» Tags:1990年代, YAMAHA, エレアコ, Electoric, Acoustic,
Trackback(0) Comments(0) by Yasumine|2008-12-18 12:12
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