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[ゆたりやの亭主] 記事数:256

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愛情一本(10)

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     1982年 Takamine
     PT-006



     このギターは、僕が東京(高円寺)に住んでいた頃
     初めて借金して購入したエレアコだ。
     バイト先のレコード楽器店で、
     オールマンブラザースバンド信者のFさんから
     お墨付きをいただいたギター。
     ヘッドのデザインが現在のものと異なる、
     オールドタカミネとして希少な品。
     当時、タカミネは新しいブランドで
     売り込み中だったこともあり、
     手の抜けないきめ細かな仕上がりになっている。



     ボディはオールコア材で
     ネックはマホガニー指板がローズウッド。
     ピックガードも無いシンプルなデザインが気に入っている。
     値段の割にはバランスの良い鳴りだが、
     生音よりピックアップを通した方が
     本領を発揮してくれる。



     また、このギターは東京時代に購入した中で
     唯一現在まで残った、まともなギターだ。

     とにかく極貧生活を6年間も続けてこれたのも
     いろいろな人達に助けていただいたおかげだと思っている。
     熱で寝込んでいる僕のアパートに
     温かいお粥を鍋で持って来てくれたHさん。
     仕事先で倒れた時、迎えに来てくれたうえに
     柳川鍋を食べさせてくれたWさん。
     金がないのにいつも呑みに誘ってくれた先輩達・・・。
     最初の年越し「正月に餅食ってないのか」と
     わざわざ持って来てくれたSさん。
     Sさんには、北海道旅行へも連れてってもらったことがある。
     連絡不通になってしまったお世話になった方々への
     感謝の気持ちを思い出させてくれるギターでもあり、
     思いで深い大切な一本なのだ。




ご覧いただいたついでにこちらも↑↑↑ポチッと!ありがとうございます。

» Tags:Takamine, Acoustic, 1982,

Trackback(0) Comments(0) by Yasumine|2008-09-14 16:04

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