茨城県農産物をひとくくりにしてしまう報道。
マスコミは実にデリカシーに欠ける・・・。
福島原発の影響で茨城産のホウレンソウ(ほうれん草)が
通常のレベルを超える放射性物質が検出されたという・・・。
このことですべての県産品への風評被害が始まるのだ。
これは、生産者のみならず地域経済への人的な二次災害だ。
そして、貧困食卓への第一歩なのだ。
北海道を除けば、農業産出量1位の茨城。
No.1食材も多数あり、日本の食卓への貢献度は高い。
鮮度やフードマイレージなどから考えても
中央市場への茨城県産品の供給量は大きいのだ。
軽率な発言がどれほど壊滅的な風評被害を与えるか・・・
食材の供給不足による野菜の高騰も考えられる。
報道の発言責任は大きい。
実際に茨城県環境放射線監視センターが発表した
上記の分析結果票をみると、
確かに高萩市産ホウレンソウだけを見ればわかるように
放射性ヨウ素は11,000Bq/kgで、
放射性セシウムは586Bq/kgが検出されている。
暫定基準値である放射性ヨウ素2,000Bq/kgの5倍強
放射性セシウム500Bq/kgを僅かに超えている。
しかし、これはホウレンソウ1kgを
洗わないで生で食べた場合の数値なのだ。
ホウレンソウを生で1kg食べる方がどれだけ存在するだろう?
通常は水洗いするのが常識であり、
加熱して食べる方が多いのはご存知の通りだ。
この過程において、どのくらい放射性ヨウ素や
セシウムが減少するのかを
ちゃんと測定することが大切ではなかろうか・・・。
県が発表したすべてのホウレンソウを回収することが
適切な処置だったのだろうか?
宮崎の牛たちや鳥インフルもそうだが
乱暴にすべてを抹殺するしか方法がないのだろうか・・・。
農家の方々が愛情込めて作られた茨城の野菜を
回収し捨てられてしまうことがどういうことなのか
そして、ホウレンソウだけにとどまるのか?
ホウレンソウ以外のすべての農作物の数値は安全なのだ。
ホウレンソウのマイナスイメージを加速させる風評被害が
これ以上拡大しないことを祈る・・・。
これは、大震災に続く人的な二次災害なのだ!
当然、茨城産ホウレンソウは地元でも販売されている。
報道の後に購入したホウレンソウを返品してい方々の対応で
スーパーもある意味余計な仕事が増えたそうだ。
すべてが茨城産ホウレンソウだったのか信じがたいが
しばらくは大衆のいや群衆の審理にゆだねるしかないのか・・・。
いつも拝見している水戸梅日記に
こんな記事がありました。
とっても嬉しく思いました・・・。
http://mitonoume.blog.ocn.ne.jp/mitoume/2011/03/post_270f.html
参考)文部科学省原子力安全課/
どのようなときに、飲食物摂取制限はなされるのですか?
» Tags:ホウレンソウ, ほうれん草, 茨城県産, 農産物, 風評被害, 地震, 大震災, 東北地方太平洋沖地震,
Trackback(0) Comments(10) by Yasumine|2011-03-21 16:04
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