僕の会社は、
今年、創業20周年を迎えます・・・。
20年・・・
ひと言では語ることのできない
僕にとって実に楽しい「時」でした。
日々いろいろなことがありました・・・。
何十冊も小説が出版できるくらいの
濃厚な175,200時間の人生劇場を体験しました。
忘れてしまいたい出来事
今でも胸が熱くなる言葉
悔しくてたまらなかったこと
声を上げて皆で喜びを分ち合えた仕事・・・。
そして、数えきれない方々に
支えられたことへの感謝・・・。
すべては、豊かな財産として
次の時代へ伝えていかなければと思っています。
僕がこの会社をはじめた20年前は
日本が一番格好悪い時代
「バブル時代」が崩壊した後でした。
「何故?こんな時に独立するの?」
「貧乏くじひかされたんじゃない?」とか
多くの方からご心配をいただきました。
日本が一番格好悪かった時代・・・
僕はその恩恵を殆ど受けてなかったこともあり、
起業することへの不安を
あまり感じていなかったのかもしれません。
知らぬが仏・・・だったのです。
もちろん、すべてが順風満帆だったわけではなく
経営の血液である資金が枯渇寸前に
なった時もありました・・・。
会社は動き出したら停められないと言います。
でも、時と場合によっては体力と相談し、
減速したり道すじを確認することも必要なのです。
丁度10年前がそんな凹んだ時期から
抜け出そうとしていた時でした・・・。
デザインって何だろう?
仕事って何だろう・・・?
仕事への思いや考え方を真剣に自問自答した時でした。
そして、その思いを詰め込んだ貴重な一冊が、
時の広告社の10周年記念誌「Yes,Love.」だったのです・・・。
「Yes, Love.」は、
その当時の自分達の思いを一冊に込めました。
いま読み返してみると、くすぐったい感じもありますが、
通過点として、実に良い記録になったと思います。
当時、「デザインは愛だ!」なんて言うと
青いこと言ってると思われたかもしれませんが、
その気持ちはいまも変わらないのです。
もしかすると、以前よりもっと
重要になっているのかもしれません・・・。
10年前の2001年は
アメリカで9.11同時多発テロ事件があった年です。
10周年記念誌からもその当時の世相を
読みとることができます。
そして10年・・・
2011年は日本の歴史に大きな爪痕を残す
未曾有の大災害、東日本大地震〜大津波、
そして、福島第一原発事故へと連鎖し、
未だに先の見えない状況が続いています・・・。
3.11という大災害の年に
記念すべき20周年を迎えることは
かなり複雑な思いなのですが・・・。
20年という個人的に大きな節目と
この災害が教えてくれたことを良く考えて
少しだけ減速しながら
道すじを確認する時なのだと思いました。
この国の未来や人の存在意義について、
あるいは日本や地方の持続可能な暮らし方について・・・
いろいろなところで、いろいろな方々が
真剣に自問自答し議論することが
必要なのだと感じました・・・。
そして・・・再び愛を込めて
『Yes, Love』
20周年記念誌をつくりたい・・・
そんな思いが日増しに強くなる今日この頃なのです。
» Tags:Yes, Love, 20周年, 10周年記念誌, 時の広告社, 会社, 経営,
Trackback(0) Comments(15) by Yasumine|2011-04-27 18:06
「ゆたり」は時の広告社の登録商標です。
(登録第5290824号)