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明治實話「刺青西郷どん」(小説)

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明治實話「刺青西郷どん」(小説)
富士 第2巻第9號(雑誌)
寺島柾史 著

世界社 発行
昭和24年9月1日(1949)初版

※写真は昭和24年9月1日初版/¥75(定価)
●購入先/河野書店(大分県) 代金¥2,210(送料・税込)
●A4判・並製本(表紙カラー/中村貞以画)・本文148頁(110〜117頁が寺島柾史作)
●宮田青畝による挿絵(2点)

所蔵確認/プランゲコレクション(稀少)



「刺青西郷どん」は、昭和23年3月(1948)に北日本社から発行の「片足の花嫁」に掲載された「刺青くらべ」と同じものだ。昭和24年(1949)は、トルーマン米大統領が経済政策のために送り込んだ、デトロイト銀行頭取のジョセフ・ドツジが、日本経済を「竹馬に乗って歩いているようなもの」とたとえ、脚が長くなるほど大怪我をすると警告した。「竹馬経済」という言葉通り、我が国の不況は深刻だった。しかし、酒類の自由販売、、第一次ベビーブーム、湯川博士ノーベル賞受賞、美空ひばりデビュー、映画「青い山脈」「銀座カンカン娘」の大ヒットなど、民衆のエネルギーが感じられ、戦後復興が本格化してきた時期でもあったようだ。本誌の記事や広告からも、明るい兆しが感じられる。また、前項で紹介しきれなかったが、「富士」第2巻第5號には姉妹誌「実話講談の泉(5月號)」の広告がある。柾史の新作『娘師金五郎(明治白浪)』が紹介されているが、プランゲ文庫のデータベースには、同年同月号に掲載の作品名は『明治白浪五人男の中/ふり袖新三』とある。





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» Tags:昭和24年, 随筆, 小説, 富士, 世界社,

Trackback(0) Comments(0) by Yasumine|2009-03-05 22:10

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