「屍體を背負ふ男」(実話小説)
雄辯 5月號 第30巻第5號(雑誌)
寺島柾史 著
大日本雄辯會講談社 発行
昭和14年5月1日(1939)
※写真は昭和14年5月1日初版/¥0.70(定価)
●購入先/永楽書店(愛知県尾張旭市) 代金¥2,790(送料・税込)
●A5判・並製本・本文415頁
所蔵確認/なし(稀少)
明治43年(1910)に設立された大日本雄辯會(後の講談社)が初めて創刊した月刊誌が「雄辯」である。明治44年(1911)には「講談倶楽部」を創刊、その後、「少年倶楽部」「現代」「婦人倶楽部」「少女倶楽部」、創刊号で62万部を売り切った「キング」などの雑誌を次々と発行し、大正14年(1925)には、大日本雄辯會講談社と改称することになる。本号発売の昭和14年(1939)は、第二次世界大戦勃発の年であり、特集記事も「大ドイツ國會に ヒットラーの獅子吼を聽く」を掲載。雄弁な国民精神総動員による長期建設・堅忍持久といったテーマで構成されている。特選實話集「屍體を背負ふ男」─カムチャッカ越境記─は、柾史が北方を旅した時に聞いた実話をもとに書かれたようだ。『昭和13年の夏、支那事變が勃發してまもない頃、私は只一人飄然と北方の旅を志し、北千島の諸島を巡歴したが、その途次、日本の極北占守島片岡灣で知り合った北洋の名物男内海金之助氏から、北方を舞臺とする珍奇な實話を聞いたが、次の話もまたその土産話の一つである。』と冒頭で述べている。
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Trackback(0) Comments(0) by Yasumine|2008-07-09 10:10
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