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「開拓者郡司大尉」(伝記)

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「開拓者郡司大尉」(鶴書房)
寺島柾史 著

鶴書房 発行
昭和17年12月20日(1942)初版(5,000部)

※写真は昭和17年12月20日初版/¥1.80(定価)
●購入先/キリン書房(盛岡市) 代金¥5,240(送料・税込)
●四六判・上製本・カバー装・本文324頁
●霜野二一彦による挿絵・装幀

所蔵確認/室蘭港の文学館/根室市歴史と自然の資料館/北海道立図書館/神奈川県立図書館/山口県立山口図書館



柾史は、はしがきで「郡司大尉」を探検家と称することを嫌っている。また、千島北方開拓の雄志「郡司大尉」の経歴を主眼としたものではなく、千島開拓の苦闘史で、大尉の意志と精神を表現しようとした地味な北方開拓の記録だと述べている。いずれにせよ、柾史にとって極北の地「千島」は、北門の屯田と北方における日本民族の発展への強い願いが込められた作品といっていいだろう。後に柾史は、シベリア横断を騎馬で旅した「大冒険家福島中佐」のことも単行本として発行することになる。極北の地へ命賭けで挑んだ二人の冒険家を調査したことは、柾史の創作活動にも大きな刺激となり冒険心を掻き立てられたことに違いない。執筆にあたり柾史は、きめ細かな現地調査を行い、大半が自らの資料を元に書かれたとを一言附記している。また、郡司大尉の一行は、筆者の住む茨城県水戸にも立ち寄っているらしく、水戸有志の盛んなる歓迎を受けたようである。



※注意:このブログは戦前戦後を生きた祖父の作品を紹介していますが、筆者自身の思想とは何ら関係ございません。また、その時代を反映した書物ゆえ「ゆたり」の主旨に反する表現があることを予めご了承ください。しかしながら、偏った思想や戦争がすべてを狂わしてしまうことを、私たちは事実として真摯に受けとめなければなりません。したがって、過去から学び、現在の情報を選択・分析する術を知ることが必要と考えております。



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» Tags:昭和17年, 鶴書房, 鶴書房,

Trackback(0) Comments(0) by Yasumine|2008-09-03 09:09

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