先日、サントリーホールにて行われた
『 小澤征爾 新日本フィル特別演奏会 』 に行ってきました。
小澤征爾さんの演奏会へは、今回がはじめて。
もう何年も前からずっとずっと聴いてみたくて、小澤さんの演奏会に行くことがずっと憧れでした。
年に数回、小澤さんの演奏会の貼り紙が地下鉄にはってあって、通勤時にその貼り紙をみるたび想いは募り、毎日その貼り紙を目にしながらいつかいつかと温めてきました。
わたしは、その想いが強くても今の自分とつり合っていなかったり、今の自分がそのタイミングではないと判断したら、どんなに強い想いでもその想いを一度封印させます。
そして、自然にそのタイミングが来るまでそっと寝かせておく事をよくします。そのタイミングが来ると、忘れかけていた事でも必ずといって良い程その知らせみたいな事がやってくのです。
数々の受賞と偉大なる経歴を残してきた小澤征爾さん。演奏会を聴きに行くのも、当時の自分にはまだ早いと思って、ずっと寝かせていました。
そして今回そのタイミングがやっと来ました!さっそくチケットエントリー。
毎回人気のコンサートだけに、チケット取れるかな??いや、お願いします!
と思いながらのエントリーでドキドキだったのですが・・・・
ななななっ んと、一番前の席が取れたのです?(◎o◎)!
あまりにも驚いて、何度も確認。嬉しさを噛み締めながらコンサートを待ちました。当日は、小澤さんがあまりにも近すぎて、一曲目のハイドン 協奏交響曲は緊張で直視できず。音だけをひろってまたその演奏に感動して・・・落ち着かない時間でした。
休憩をはさんだ2曲目は、ブルックナーの交響曲第1番 ハ短調。
今度は、落ち着いた気持ちで演奏も聴けて、ずっと小澤さんの指揮をみてました。
鼻息でリズムをとるようで、すごいパワーの息遣い。大地から、自然からエネルギーを集めてるかのように太くて大きな呼吸。その呼吸がリズムをとり、身体のすみずみまでメロディーを感じているかのような表現力でした。指揮をしている時の小澤さんがオケを見つめる目はとても強く、音楽の神様が乗り移ったかのような集中力でした。
同じ音を聴いていても、小澤征爾さんがとらえる音は他とは違うのだろう。
あの人が指揮台に立つと、伝わってくる何かが違う。きっと素人が歌っても、小澤さんがタクトを持つと、音が踊ってるかのようにみんなを操ることができるのではないのかと感じました。偉大な人が持つあの雰囲気は強い個性でもありそうです。
目の前で鑑賞できたことに心から感謝しつつ、またあの素晴らしい響きをこの耳にやきつけたいと思いました。
そして、ご褒美をもらえたかのようなプレゼントがもう二つ・・・・・。
コンサートの日、近くのサントリー美術館で、気になる美術展を発見。冊子でプレゼントしていたのを見かけ応募したら、そのチケットが当選したんです。好運でした☆
この美術展は、日本の蒔絵の美術展で、とても素晴らしかったです。
漆工芸を中心に東洋と西洋の技術を生かした当時の作品、ヴェルサイユ宮殿などが所蔵するマリーアントワネットのコレクション、マリアテレジアが好んだ漆工芸品、国内で所蔵される国宝、重要文化財を含む名品がたくさんあって、終始感動。昔の世界って、今では想像できないなぁ~としみじみ思う。
そして演奏会まではミッドタウンでぶらぶらと・・・。
はじめて行ったミッドタウンでしたが、混雑もなく、見やすくて、ここでも終始ワクワクしながらウインドーシッピング。クオリティの高い洗練された物ばかりで刺激を受けました。
そして、姉からオススメ印をいただいていた ”パティスリー ヨロイヅカ”
こちらもとっても美味!!お菓子の芸術品を食べさせてもらっているような感覚で、ケーキもメリハリがある。優しい味、パンチのある食感、そのバランスが口の中に入るとちょうど良い。味わって食べている所に、ヨロイズカさんも登場して嬉しさ倍増!腰が低く、ずっとレジに立ったり、とても柔らかい雰囲気の人でした。
今日のブログはとても長くなってしまいましたが、心に残るこの感動を書きとめて置きたかったのです。まだまだいろんな心境になる日々の生活ですが、こうして嬉しかった想い☆感動した時の響き☆人が放つ素晴らしさを近くで体感できた一時に、心から感謝しつつ今を大切に生きたいと思います。
Trackback(0) Comments(2) by ボタン|2009-01-26 16:04
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