先日、知人からこんな話を聞きました。
ある、おばあさんと犬のはなし。
その犬は、毎日決まった時間に、背中の丸まったおじいさんに連れられてお散歩に出かけていたそうです。
ところが、そのおじいさんが具合を悪くしてしまい、
代わりにおばあさんがお散歩を担当するようになりました。
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おばあさんと犬の散歩がはじまると、
2時間は帰ってこないんだそうです。
心配したおじいさんが、どこまで行っていたのかと聞くと、
どこまで行ったか分からない、とおばあさん。
なのに、ちゃんと家に戻って来れるのです。
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実は、そのおばあさんの散歩姿を見てみると、
犬が先頭を行き、おばあさんが紐で連れまわされている状態だったそうです。
そうなんです、犬はちゃんと自分の家が分かっていたんですね。
気ままに歩き、気が済むと家まで戻る。
つまり、犬にとってみれば、
もしかしたら、
「今日も、ばあちゃんの散歩、連れてってやるか~」
といったところだったのかもしれませんね。
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知人の住む町でのお話でした。
おじいさんに、いつもお散歩に連れて行ってもらっていた、
恩返しを、おばあさんにしているのかな・・
そんな風に感じながら話を聞いていたら、
なんだか涙が出そうで、
気持ちがあたたかく和みました。
こういう話、すごく好きです。
Trackback(0) Comments(2) by satomi|2012-02-29 19:07
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