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[こころばかり] 記事数:42

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臨月所感

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金原ひとみさんの『マザーズ』という小説を読んだ
ズバリタイトル通り 3人の子育て盛りな母親の日常がリアルに
ではなくグロテスクに描かれています
金原さんの本を読んだのは芥川賞を受賞した『蛇にピアス』以来でしたが
前作同様おえっときました ご自身も結婚され2児の母
母親の内面をぐりっとえぐり 突発的に起こったごくわずかな感情まで
逃さず描写され
子育て盛りの同士として激しく共感したり 激しく嫌悪したり
下手な読後感はさておき 

去年の今頃は臨月を迎え 勢いよく芽吹く草花や木々を眺めながら
お腹の子に声をかけ よく散歩をしたことを思い出します

「妊婦さんって幸せの象徴だよね」

とちょうどその頃言われ
今まで一人幸せに浸っていると思っていた私は
周りを幸せな雰囲気にしているのだと知り
恥ずかしさと うれしさで心がいっぱいになった

妊婦の間は子育てまで全く考えが及ばなかった
無事生まれてきてくれることが唯一無二の願いで

例外なく命がけで出産し 満身創痍でスタートを切り

出産という境界線を強く感じた

でもやっぱり妊婦のうちはわが子というより
お腹の中にいるなにやら神秘的なものと同居するという
期間限定な日々が楽しかった

今は4D画像や羊水検査でお腹にいるうちから
赤ちゃんのいろんなことが分かってしまうけど

お腹の中を想像して思いやって感情を共有した愛おしくかけがえのない時間

臨月のころ見ていたドラマの主題歌を思い出して
娘と一緒に聴いてみる 覚えてる?

『生命の奇跡』はいま私の膝の上で日常に溶け込む

» Tags:リベラ, 生命の奇跡, マザーズ, 金原ひとみ,

Trackback(0) Comments(2) by sabu|2012-04-23 21:09

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