2月12日 母からの電話で祖母が亡くなったと知らされた
こん睡状態の時に実家に帰省することも考えていたが
寒い季節に0歳の娘を連れて2人で帰る勇気がなかった
葬儀も無理しなくていいと言われたけど
どうしてもお別れが言いたくて 主人の休みを調整してもらい
翌日家族3人で帰省した
8年も寝たきりの生活で その間ずっと会話さえできなかった
お見舞いに行くたび 痩せていき表情を失っていく祖母に
一方的にかける言葉も少なくなっていた
これ以上長生きしてほしいとは思っていなかった
不謹慎だろうかと思ったけど お通夜の前に到着して
安らかな顔を見たときにかけた言葉はやっぱり
よく頑張ったね よかったね
ゆっくり休んでね だった
親族や会葬者で故人を偲ぶと
祖母の人柄をよくあらわした思い出話が
たくさん出てきて楽しかった
まじめで厳しいことをいう人だったけど
普段はとてもひょうきんで道行く人にも友達のように話しかけ
大きなことを言う小心者 そして何より
人と関わることをとても大切にする祖母だった
もう自分が祖母に対して何をしたのかも忘れてしまったけど
ありがとう
と2度も3度も会うたびに言われたことがあり
もうこれで3度目だよ
と照れ隠しに祖母に言ったら
ありがとうは何度でも言っていいんだよ
ありがとうは1度言ったから終わりなんてことはないでしょ
と教えてくれた
誰かにお祝い事があると必ず祖母が中心になって
盛大にごちそうし豪快に笑って場を盛り上げてくれる人だった
寝たきりになってからも結婚や妊娠の報告に行くと
お祝いをしてあげられないことを くやしそうに身をよじって泣いていたけど
私はもう祖母から一生分のお祝いをしてもらっていたから
ただ笑ってうなずいてほしかった
私は祖母に何度もありがとうを言えなかったけど
少しずつでも祖母のような人との関わり方が出来るようになっていきたい
Trackback(0) Comments(2) by sabu|2012-02-16 23:11
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