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[ゆたりやの亭主] 記事数:256

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根っこから考えよう!

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     ショウガをはじめ
     土の中で成長する根菜類が魅力的だ。
     根っこ系野菜には何やら
     体を根っこから支えるパワーがあるようだ・・・。

     先日、再び益子を訪れた時に
     starnetでめずらしいモノをみつけた。
     ・・・「野ばらと高麗人参」

     それは、高麗人参がまるごと
     蜂蜜に漬けてある瓶だった・・・。
     しかも、野ばらの蜜をあつめたという
     国産の蜂蜜と国産の高麗人参だ。

     とても体に良さそうなので
     値段も見ないで即購入してしまったが、
     1瓶4,500円な〜り。
     ・・・国産だものね・・・。
     なんだか食べるのが勿体なくなり
     まだ、開封すらしていないで眺めている。
     蜂蜜漬けの根っこを・・・。

     江戸時代、高麗人参は
     朝鮮半島から輸入していたわけだが、
     貴重な薬用人参だったこともあり
     当時、徳川幕府はこの人参の
     国内栽培を奨励したそうなのだ・・・。
     なかでも、会津藩は鎌倉時代から
     薬草栽培に力を注いでおり、
     高麗人参も何度も何度も品種改良を重ね、
     良質な薬用人参を完成させたらしいのだ。
     俗にいう「御種人参(オタネニンジン)」がそれだ。

     国内では、会津地方(福島)をはじめ、
     信州地方(長野)、雲州地方(島根)が
     主な三大産地とされている。
     しかし、生産者の減少や
     栽培後に土地が痩せてしまうことなどから
     現在ではほとんど栽培されていないそうだ・・・。

     本当にそんな貴重な人参なのだろうか?
     このシンプルで美しい瓶を眺めながら
     僕は少しだけこの国のエネルギーを感じていた・・・。

     実は国産薬用人参は、最高級薬用人参として
     かなり昔から日本が海外(香港など)に輸出している
     唯一の農産物なのだそうだ。
     漢方の本場中国でも最高級の高麗人参は
     日本産だったのだ・・・。

     TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)による
     国内農業への影響は計り知れないだろう。
     しかし、良いモノや優れた技術が売れない世界では
     あまりにも夢がないではないか・・・。
     僕たちは、世界に誇る「最高級薬用人参」のように
     輸出できる野菜を根っこから考える時代に
     直面しているのかもしれない。



↑↑おとさん人参で今日も元気元気よ↑↑

» Tags:高麗人参, 薬用人参, 朝鮮人参, 御種人参, 漢方, 生薬, 蜂蜜, 国産, 会津, 信州, 雲州, 益子, staret, 野ばら, はちみつ, TPP,

Trackback(0) Comments(8) by Yasumine|2010-12-08 15:03

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