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[ゆたりやの亭主] 記事数:256

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脈に力がない

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     実は、昨年から左手の痛みは完治していない。
     激痛は薬で消えたが、
     こわばりと痺れみたいなものが残り
     慢性化してしまったようだ。

     それに加え、昨年暮れからの忙しさで
     放ったらかしにしていたこともあり
     2月頃から突然「50肩」が発症し
     左腕が上がらなくなってしまったのだ。
     肩の付け根に激痛が走り、
     着替えもろくに一人ではできない。
     寝返りをうつ度に、痛みで目が覚めるため
     熟睡もできない・・・。
     最近は、左腕全体が痺れている・・・。

     そんな状況が、しばらく続いていて、
     少々、参っていた・・・。
     どうせ、医者に行っても
     薬で痛みを和らげる事ぐらいしか
     できないのだろうとあきらめていた時、



     知人のRちゃんが
     とっても良い鍼治療の先生がいるから
     ぜひ、行ってみてと言うのだ・・・。
     鍼?話しにはいろいろ聞いているが
     自分がハリネズミになることを想像すると
     どうしても踏み入ることのできない世界だった・・・。

     Rちゃんも、いろいろ病院をたらい回しされたあげくに、
     その鍼治療院で良くなったというのだ。
     Rちゃんのご好意で予約までしていただいたこともあり
     土曜日は、福島県のとある街の鍼治療院へ行って来た。

     鍼灸師であるW先生は、
     国際中医師、国際薬膳師、鍼灸臨床研修指導者などの
     資格を取得している奥の深い中国医学の先生だ。
     僕よりも8歳も年上なのに若々しくとても澄んだ目をしていた。

     手や肩の痛みの経緯や
     日頃の暮らし方、手足の冷えや不眠
     現在治療中の薬や症状などを伝えた。

     先生は、左手の脈に手をあて
     脈に力がないという。
     春なのに秋の脈だとも言う。
     まるで冬眠する動物のように・・・。
     つまり、エンジンが弱っていて
     腎にあるオイルやガソリンといったエネルギーを
     ちゃんと体全身に送ることができないのだという。
     それって、止まりそうってこと・・・?

     先生は本来の正しい老化についても
     説明してくれた。
     とてもわかり易い説明に
     納得の連続だった・・・。

     先生は、痛みをとるだけの
     一時しのぎの治療はやらないという。
     痛みの原因を理解し、根本を改善するのが
     中国医学だとも言う。
     西洋医学の喉が痛いから喉の薬
     お腹が痛いからお腹の薬・・・という考えとは
     まったく逆の発想のようだ。

     この日僕は、20本程度の鍼を打った。
     実に3時間に及ぶ治療だった。

     先生曰く『症状を考えると、かなり時間がかかると思います』

     鍼治療デビューの僕に、昼食もとらず
     一所懸命に説明してくれる先生の姿勢に感激し、
     しばらく、先生を信じて通院することを心に決めた。

     先生は薬膳についてもスペシャリスト(国際薬膳師)で
     旬の食の大切さ、その食し方なども教えてくれる。
     とても興味深い世界が、僕の好奇心を刺激する一日だった。



     痛みのほうはあまり変化を感じなかったが、
     気長に経過を確かめていこうと思う。
     帰りに立ち寄った近くの海は爽やかで美しかった。
     機会があったら近くにある温泉にも立ち寄りたいものだ・・・。





いつもお立ち寄りくださいましたありがとうございます

» Tags:, 鍼灸, 中国医学, 薬膳, , , , 痛み, , 勿来,

Trackback(0) Comments(12) by Yasumine|2009-03-22 16:04

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