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北海奇譚「女護ヶ島の猥女」(小説)

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北海奇譚「女護ヶ島の猥女」(小説)
実話講談の泉〜別冊附録付〜 第3巻第4號(雑誌)
寺島柾史 著

世界社 発行
昭和25年4月1日(1950)初版

※写真は昭和25年4月1日初版/¥75(定価)
●購入先/伊東古書店(名古屋市) 代金¥2,290(送料・税込)
●A4判・並製本(表紙カラー)・本文246頁(48〜63頁が寺島柾史作)
●渡辺幸雄による挿絵(3点)

所蔵確認/ブランゲコレクション(稀少)



「実話講談の泉」は「富士」の姉妹誌として世界社から創刊された。柾史が寄稿した作品は、確認されているだけで本号以外に昭和24年5月1日(1949)第2巻第5號「明治白浪五人男の中/ふり袖新三」と、同年6月1日発行の第2巻第6號「明治白浪五人男の内浅香丹三郎/人肌時計」が確認されている。「女護ヶ島の猥女」は千島列島を舞台にした物語で、シコタン島へ漂着した第三富丸の船員たちが、ソ連兵も足を踏み入れないクリル人の女達に歓迎され、それぞれが婿として暮らすようになる。女達の中でも絶世の美人「ナーシャ」をめぐって翻弄される男達の数奇な運命を描いたものだ。戦後、言論・出版・表現の自由を規制する法律が撤廃されて5年。GHQは接吻シーンも奨励していたらしく、大衆誌の内容もより刺激的で官能的な表現が求められていたようだ。しかし、「拳銃天使」(東光堂)で、マンガ初の接吻シ−ンを描いた手塚治虫宛てに『アメリカ熱に麻痺した売国奴』という手紙が送付されたことも事実で、さまざまな論議をよぶこととなった。






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» Tags:昭和25年, 小説, 世界社, 実話講談の泉,

Trackback(0) Comments(0) by Yasumine|2009-07-22 10:10

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