庭の“おりずるらん”に 真珠のような露がつきました。
キラキラ光って とても綺麗☆
~白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける~
文屋 朝康
『小倉百人一首』のなかの一首です。
「草に降りた白露。風が吹くと、その露が散って
緒でとめていない真珠のようだなあ。」という意味です。
一面に露が降りている様子。
露のきらめくことを 『露華 <ろか>』といいます。
夏目漱石も『吾輩は猫である』のなかで
~天に星辰あり。地に露華あり。飛ぶに禽あり。走るに獣あり。
池に金魚あり。枯木に寒鴉あり。自然は是一幅の大活畫なり。
どうだ君も畫らしい畫をかゝうと思ふならちと寫生をしたら~
と表現しています。
「 天に星座が瞬いている。地にきらめく美しい露ある。空に鳥が飛んでいる。
草原を動物が走っている。池に金魚が泳いでいる。枯木に寒ガラスがとまっている。
自然は生き生きと描かれた絵のようだ。
どうだ君も画らしい画を描こうと思うなら写生をしたらどうですか?」
っというような意味です。
時代は変わって、ずいぶん便利な世の中になりましたけど
変わったように見えて、何も変わっていないのかも。
都会で暮らしていても、丁寧に見つめれば
昔も今も変わらない 美しい光景が見えてきます。
Trackback(0) Comments(10) by シズカメラ☆|2008-12-06 21:09
「ゆたり」は時の広告社の登録商標です。
(登録第5290824号)