風薫る五月、晴れ渡った爽やかな朝・・・父は旅立ちました。
「疲れているのに、毎日悪いな」
「急いで帰らなきゃ夕飯の支度が遅くなるぞ」
「帰り、車には気を付けろよ」
病床を見舞うと自分の体調も悪いのに娘の私を気遣う父。
体調が少し良くなって笑顔が見られるようになった矢先、
嵐のごとく旅立ってしまいました。
親を見送ることは子供の義務でもあるし、
誰にでもいつかは訪れることであるとわかっています。
働き盛りの時に大病を患ったことがあり
同級生の親たちよりも早く順番が回ってくることは
漠然とながらも承知の上だったはず、
でも、実際のその時を迎えると本当に本当に
身が引き裂かれるような思いで、
存在がいかに偉大だったかということを
改めて感じさせられています。
少しは体が楽になったかな、お父さん・・・
もう、お母さんと会えたかな、お父さん・・・
心身ともに健全で今こうしていられることに
感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとう、お父さん。
父が丹精こめて育てたバラは、
主の帰りを待つかのように美しく咲き誇っています。
***
今回、このようなことを記事にして良いのかと迷いましたが、
今、私自身の思いを何かに残したいと思うあまり
書かせて頂きました。
辛さ、悲しみと同時に無事に父を送り出せた安堵の気持ちも
あります。
私は、元気です。
Trackback(0) Comments(9) by みきゴン|2012-05-24 20:08
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