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[雨は遠いそらの上] 記事数:109

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吉野平の不動滝

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小雨の降り止まぬ朝、ふたたび福島へと赴いた。国道118号線を矢祭山公園の手前で左に折れ、山の中に入り八溝山系の東麓、茗荷をめざす。目的はいったい何だ、と問われれば、滝を見に。としか答えようが無い。

仕事仲間に「滝?ひとりで?信じらんない(じじいみたい)」とばっさり言い捨てられようと、信じていただかなくて結構。滝以外に見るものは無えんだヨ、そして道の駅で食事。やっぱりじじいじゃねえか、ORZ。
  
  

見に行ったのは「吉野平の不動滝」。岩の真ん中を穿つように、水が勢いよく流れ落ちている。長靴をはいてきたので近くまでアプローチする。ひっそりと佇むその姿は、悠久の時を感じさせる神秘さで背筋を震えさせる。何らかの気配を感じそうでもあるが、至近距離で眺むるに、水の勢いは滝壺に白い泡を立たせ、まるで周囲の空気を引きずり込むような迫力を持っていて空恐ろしいほどだ。ほんとに引きずり込まれそうで身震いしてしまう。それにしても水が綺麗だ。


雨に打たれながら30分くらいそこで眺めたり写真を撮ったりしていたのだけれど、リモコン(レリーズ)を忘れてしまいやっぱり写真に微妙にブレが生じている。悔しいので再訪したい。また、八溝山系から流るる冷たい水によって滝壺周辺には温度差ができ、もやが立ち込めるという。そこに光が差せばどのような光景が拝めるのか、考えただけで涎が出てしまう。県道をほんの一寸徒歩で下ればすぐに見られる滝だし、これは至極再訪したい。



↑不動滝を上側から眺むる。このように県道から直ぐのところに滝はあり、アプローチも容易。滝の上には古い水道管も通っていてそれもまたオツ。諸賢におかれましては是非とも長靴を持ってGO!  
  
雨がなかなか止まないのでとりあえず道の駅はなわに立ち寄り、お昼近くもあったが道の駅に来たとなれば頼むしか無い、ソフトクリーム。レジのおばちゃんは何が気に入らないのか、お釣りとレシートをぴしゃりとカウンターに叩きつける。何回かここで注文しているのだがそのおばちゃんは毎回決まってぴしゃりと叩きつけるのだ。他の客にはちゃんと手渡ししているのに。え、何ですか、若いみそらで道の駅なんざ虚虚されちゃ迷惑なんですってか?若いみそらでソフトクリームなんざ舐めやがって生意気ですってか?若いみそらで滝巡りなんざしやがって枯れんのも大概にしろやですってか?しくしく。
  
忘れたリモコンとぽつりぽつりと止みそうで止まない雨とおばちゃんの無言の非難によって我が心は一層悲哀に満ちたものとなり、煙草などふかしてみるも若い男女連れなどを見るにつけ、一層漂泊する我が心。
 
「滝?ひとりで?信じらんない(じじいみたい)」
じゃかあしいやい。滝以外に見るものは無えんだヨ、OTL。ここで帰っては男がすたるなんてこたあ無いすたるほどの男も持ち合わせちゃいないが折角来たんだもの、一丁見に行ってみましょうよう。と息巻くおれの隣の車の若い父親が子供に怒鳴りつけている。あんた自分自身に怒鳴ってんのわかる?わかんねえだろうなあ。ああ怖い、怖い父ちゃん。と呟いてみたものの、やがて哀しき我が心。Perfumeに勇気を与えてもらおう。リニアモーターガール。
  
  
  
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↑そういえば今年の春のBGMはPerfumeとダニー・ハサウェイ「LIVE」でしたが、自分の中ではなかば福島のテーマとなりつつあります
 

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Trackback(0) Comments(4) by 雨|2008-05-13 14:02

▽コメント▽
Commented by 三丁目のサクラ 05/13 14:59

吉野平の不動滝って
見てみたいな〜。
岩に穴があいているの?
滝をひとりで観に行けるなんて
うらやますいです。
普通はなかなか行けないことです。
新緑の森と清流の滝でイオン効果抜群!
心が芯から癒されるんでしょうね。

Commented by じじい 05/13 21:39

今回の滝も良いですねぁ〜
魂を感じますじゃ

じじいみたいって・・・
よいでないの
いずれは皆じじいですから
じじい先取りっ!
何でも1番っていいかもです

Commented by かたつむり 05/13 22:46

滝の写真って落ちてるようにも
昇ってるようにも見えるから不思議です。
今回のは特にそう。
いい写真ですね!

Commented by 雨 05/14 00:54

三丁目の桜さん
 
普通は行けないこととは…
やっぱり、滝のあるような場所はさびしくて心細いからでしょうか?あるいは危険が伴うので同伴者が必要だから、とか。
前者でしたら、もの凄く心細いです笑。ものっそ心細いですが滝が見られると思うといつの間にか心細さを忘れてしまっているのです。
後者でしたら、もう危険など何も考えていない阿呆です。危ない!と思う場面にも何度か遭遇しましたし、いつ何時どうなるか、ほんとわかりませんよね。
 
滝を目の前にすると(特にこの滝なんかそうでしたが)、ずっとそこで佇んで滝の流れを眺めていたいという気持ちになります。でもぼくは「写真を撮らねば」と気を急いてしまい(どうせロクな写真も撮れぬ癖に)、これは折角滝に来ているのに勿体無いことです。次の訪問場所を削っても、じっくりと滝と向き合うということを、心掛けていきたいと思っています。
 
岩に穴があいているというか、時間と歳月をかけて水流が一枚岩の頭を削っていき、やがて現代においてまるで岩に穴をあけたような姿を我々に見せつけてくれます。滝というのは今まさにこうして流れているものだと思うわけですが、途方も無い年月をかけて水が岩を削り取って、その流れを拡充させていったんだなあという感慨のようなものも感じますね。
次の滝もかなり綺麗ですよ~。ご期待くださいませ。

じじいさん
 
ありがとうございます。じじいみたいって、それこそじじいさんに失礼ですよね笑。
人にはそれぞれ生きかたってもんがあるんですから、しょうがないじゃあないかという心持でおります。あたしだってガンガンにヒップホップかけて女の尻を撫で回したりしてみたいですよ。ええ。そんなやついないって?汗

じじいさんの仰るとおりいずれは皆じじいばばあ。
じじいになっても心は19のままでいたいと願う不肖私であります。

かたつむりさん
 
滝が昇るという見方、なるほどー!と思いました。じっさい現場に行ってみるとこぢんまりとしてはいるんですが、迫力とその静謐に驚かされます。
写真は、完全に被写体のおかげですが、次にご紹介する滝も被写体が鬼です。素晴らしい写真が撮れました。ご期待ください。
  


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