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[雨は遠いそらの上] 記事数:109

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飽くまで桜、飽きるまで桜

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空気公団「約束しよう」のジャケット写真のような桜を撮りたいと思っているのだ(いま確認したら、散った花びらの写真だけで桜の写真は無かった。でもその質感はまさに桜なのである。そういうことなのである)。でもぼくには才能と感性にプラスして、足りないものがある。その埋められない不足を抱えながらぼくは桜を撮る。さてぼくには何が足りないのか?

 
春はぼくにとって焦燥の季節であったが、今年はいくぶんかその趣が違う。ぼくはカメラを手に入れた。今までとは少し視点が違う。ズイコーデジタル14-54mmという「新しい眼」をぼくは手に入れたのだ。このことにさして意味は無いが、ぼくの中で世界がシフトしはじめていることの表徴のひとつだ。あるいはPerfume的に言うならば、「引き返せないほどの距離」があの頃の春とぼくとを(既に)隔てているのだろう。デジタル一眼レフという時代の寵児を携えるだに、歳を重ねるというのも悪くない。だがぼくは怖いのである。



 
そう、目の前の桜はリアルに、不足なまでに余剰に桜なのである。焦燥が、その茫洋とした姿を鮮明にあらわしたのだ。
  



 

  
ぼくは失った春を、取り戻すためだか僅かな残滓にすがるだか、とにかくそうして、焦るように写真を撮りためている。次回からしばらく、桜の写真をお届けしたいと思う。飽きるまで、飽きてもなお、桜である。まあ詭弁を垂流すものだ。何にせよ吟味が足りないのである。
  
  
   
  
  
  
  
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Trackback(0) Comments(6) by 雨|2008-04-14 01:01

▽コメント▽
Commented by 三丁目の桜 04/14 13:54

桜は飽きませんな。
土曜日に磐越自動車道を走りましたが
小野町の千本桜はまだまだでした。
今年はゆっくり桜見ができなかったです。
日立も散りはじめてますし、
これから東北方面へ向かうしかありません。
雨さん
ダニー・ハザウエイやエラ・フィッツジェラルドやマーヴィン・ゲイやらと渋いですね。

Commented by sarara 04/14 22:42

はじめまして
桜に寄せる熱い想いがどか~んと伝わってきました
青い空に映る桜
良い感じです☆彡

Commented by 雨 04/15 01:48

>三丁目の桜さん
小野町の千本桜は20日ごろに開花だという話みたいですね。ぼくも近く福島にアタックしたいなーと思ってます(鮫川村以北は未踏の地であります)。
 
ぼく、ブラックミュージックが好きなんですよ。とはいっても人並みだろうけど。ダニー・ハサウェイの「LIVE」はちょっとファンクっぽい黒いグルーヴがあって、凄く好きです。
まあ、ぼくなんか渋いを飛び越えて「枯れて」ますけど…笑。
 

Commented by 雨 04/15 01:53

>sararaさん
はじめまして。いつもブログ拝見させていただいてますよ。
もっと感性にズキンと響く写真を撮りたいなあと思ってはいるのですが、なかなか難しいですね。
写真を、過去を永遠の中に封じ込めるという意味で撮っている気持ちが少なからずあるので、あくせくしてしまうのかもしれませんね。
次からしばらく桜ばかりの写真になりますが、よかったらまた見にいらしてみてください。
 

Commented by たかこ 04/15 10:24

歳を重ねるというのはいいものです
若いころよりずーずーしくなれて
ちょっとしたことはすぐ忘れます
鈍感を自在に操れる技が身につきます

Commented by 雨 04/16 11:07

うらやましいです(イヤミではございません)。
村上春樹も同じようなことを言っています。
鈍感を駆使できるようになるまでには、いろんな苦い経験が裏打ちとしてあるはずです。そうして歳を重ねてきた人は、うまい具合に力を抜いた生きかたをしていると思います。
ぼくみたいなちゃらんぽらんとは違うのです。うらやますぃ。

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