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[ほんのきもちです] 記事数:479

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1、2、3、4、ひとり

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「1.2、3、4、ひとり 1、2、3、4、またひとり」
お昼ご飯を食べながら、◯えがつぶやいている。
「なに?それ」と聞いたら、
「あのね、世界中では4秒にひとり、人が飢え死にしてるんだって」
「・・・・・・」



世界中には日々満足な食事をとれない人の方が多い。餓死する人の数は、日に2万5千とも3万とも言われている。4秒に1人の割合で命を落としているという事実そのものも充分衝撃的ではあるが、ふいにその話題になった状況が食事中だったということが、余計に強く胸を突いた。
目の前には質素ではあるが充分な質量の食べ物がある。それを口に運びながら、「だから好き嫌い言わずに何でもありがたく食べなさいね」などと話しをつなげていく気にはなれなかった。
「1、2、3、4、ひとり」
それほどこの言葉はずっしりと重く、学者に詳細なデータを元に説明されるよりもずっとずっとリアルだった。


どの食品にはどんな栄養素が含まれているとか、身体がこんな症状の時にはこういう食事が適してるとか、季節の歳時に食べる習慣のある料理の意味だとか、母は食べ物にまつわる知恵をよく話してくれた。姉とワタシは子どもの頃から知らず知らず、医食同源の考えを仕込まれたように思う。
ワタシも子どもたちに食のたいせつさを伝えるべく、少ない知識をことあるごとに口にしている。もったいないと思う気持ちも育ててやりたい。だが、今のこの地球規模での食料危機の現状は、小学生の◯えにどう説明したら良いのだろう。

温暖化による劇的な環境の変化はもちろんのことだが、飢餓の原因は、気候変動や天変地異による災害だけが原因ではない。
人口の増加、食肉需要の伸びに伴う飼料用穀物消費の増加、バイオ燃料など食目的以外への農地転換や農業就業率低下による作付け面積の減少、エイズの蔓延による労働力不足、日本を始めとする先進国の飽食、国家レベルの財政困難、戦争。どれもが複雑に絡み合っている。


ハンガーマップ(飢餓の状況を色別に塗り分けた世界地図)で赤く染まった国々、それぞれに抱える事情は多様で、一概には説明できない問題だ。だが、それでもワタシたちはその現状をできるだけ把握し、子どもたちにも伝えていかなくてはならないだろう。そして自分たちは何をすべきか、常に意識を持つ努力をしていかなければならないだろう。目を背けてやり過ごせるほど遠い問題ではなさそうだ。

これから時々、この言葉を声に出してみようと思う。つらいけれども、苦境に立つ人を思いながら4秒を数えてみようと思う。
「1、2、3、4、ひとり 1、2、3、4、ひとり 1、2、3、4、、、」
飢えの苦しみを真から理解することは難しいだろう。でも、せめてまずは感じてみるのだ、知らなくてはいけない現実を。

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Trackback(0) Comments(5) by Yamepi|2008-09-05 16:04

▽コメント▽
Commented by ゆたりあん 09/05 16:48

本当に難しい問題ですね。
日本だってこんなに飽食の時代はいつまで続くかわからないですもの。
食糧自給率39%以下、65歳以上の農家が50%以上をしめる日本。あと5年もすれば後継者のいない農家は辞めてしまい、さらに深刻な事態となる。輸入されていた食糧の争奪戦はエスカレートし、物価はうなぎ上りに高騰する。
◯えちゃん麦わら帽子をかぶり、畑を手に入れよう!そしていろんな種を蒔こう!

Commented by ema 09/05 23:57

私は子どものころからつねに
学校でも家でも、地球の裏側の話を聞かされていました。
なにかプレゼントをもらうと、
美味しいものを食べようとすると
「地球の裏側には恵まれない人々がいることを忘れなさんな。」
と、ぴしゃりといわれていました。
ですから今も常に、環境のこと、飢餓のことが頭にあります。
こういう大人になったことは悪くないと思います。
それでも、やはり言い方には気をつけて欲しかったなと、
少し辛く思い出すのです・・・。

Commented by Yamepi 09/06 15:05

☆ゆたりあんさん
愚かな人類は発展してるように見えて、実は退化してるんじゃないでしょうか?
環境のことや人の暮らしを思うと
明治時代くらいで文明の進化が止まってしまえば良かったのにと思います。
とりあえず我が家は環境保護と無駄のない暮らしのために、できることはやる。
そして◯えは種を蒔くでしょう。

☆ ema さん
「恵まれない人々がいることを忘れなさんな」とワタシも言っちゃいますね。
恥ずかしながらワタシの場合、恵まれない人を心底思いやっての発言ではありませんでした。
謙虚な人に育ってほしいという願いもありますが、
我が子に与えることができた嬉しさと、それをありがたく思えという恩着せがましさ、
それから、この子が地球の裏側の人のようでなくて良かったという自分勝手な安堵、
そんなバカ親心から出てました。
だから◯えが4秒を数えた時には逆に申し訳なくてこのセリフが言えなかったのでしょう。
ema さんの学校やご両親はもちろんもっと深い慈悲の元におっしゃったと思います。
マザーテレサのようになってほしかったのかな?

Commented by おじぎ 09/09 17:11

12歳のセヴァン・スズキが「あなたたち大人は小さなこどもに争うな、欲張るな、分かち合いなさいと教えるのに、するなということをどうして自分たちはするんですか」と・・・
自分の周りに鏡を置かれて、「さあ、どうなのアンタ」と聞かれてるような恥ずかしさを感じます
4秒にひとりって、私自身も受け止め難い事実をこどもにどう教えていけばいいんだろう

Commented by Yamepi 09/09 20:42

☆おじぎさん
セヴァン・スズキって誰? 恥ずかしながら知りませんでした。
素晴らしい子がいたもんだね!教えてくれてありがとう。
「あなた方大人には、未来の子供たちの健康や幸福のために、自然を守る義務がある、元に戻すことのできないものを、これ以上壊し続けるのはやめてください」
ストレートな子どもの訴えに、ワタシも四六のガマの心境になりました。


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