ご利用規約プライバシーポリシー運営会社お問い合わせサイトマップRSS

[ほんのきもちです] 記事数:479

< 次の記事 | 前の記事 >

西の魔女が死んだ

このエントリーをはてなブックマークに追加

うっかりした。映画「西の魔女が死んだ」を観に行こうと思っていたのに、近隣の映画館では先週末で公開が終わっていた。

梨木香歩さん著の原作本を買ったのは4、5年前になるだろうか。それより少し前に、どこかで書評を見て同じ著者の「マジョモリ」を◯え向けに取り寄せていた。端整で涼しげな挿絵もとても素敵で、ワタシも不思議な物語を楽しんだ。しかし児童向けの一冊ながら、文字の佇まいがまだ当時の◯えには早かろうと思い本棚にしまっていたのだが、思ったよりずっと早くいつの間にか手にして読んでいた。


「マジョモリ」を買って間もなく、次に「西の魔女が死んだ」を購入した。
少女まいが田舎に住む母方の祖母の元で暮らしたひと月あまりの日々。魔女修行の名目で、まいはおばあちゃんから多くのことを学ぶ。
主人公のまいの年齢に◯とが近かったこともあり、◯とにとっても良書であったに違いない。母という一番身近な大人は出来損ないだが、こうして本の中で出逢う立派な大人が、たいせつなことを恩着せがましくなく教えてくれることもある。
実にありがたい。


ある日、本を読みながらミントティーを飲んでいた◯えが、ポットの飲み残しにお湯を足し、捨てずにこのままとっておいてほしいと言う。◯えはハーブティーや紅茶が好きで、ミントの新芽を摘んではよくお茶にして飲んでいるのだ。
理由を聞くと、
「ミントを煮出した水はアブラムシなんかの虫除けになるんだよ、だから冷めたら
 二十日大根の葉っぱにかけるんだ」
「へぇ、そんなこと誰に教えてもらったの?」
「西の魔女に書いてあった」と言う。
ふ〜ん、いつの間に……。
「◯えにはまだ早いんじゃない?難しくないの?」
「うーん、少し難しいけど、でも、あの本好き」
そうか、分からないけど、でも好きか。それなら読む資格は充分だ。

昨日夕方子らと三人で本屋へ行ったが、◯えのリクエストは同じく梨木香歩著の「エンジェル エンジェル エンジェル」だった。これもまた少し難しいだろうと思う。でも、もし難しくてお手上げだと思ったら本棚に入れておけば良い。いつか再び手に取った時には、以前つまずいたところもすんなり頭に入って来て、その時の読解度に見合った感想を得ることだろう。二人とも好きな本は何度でも読むから、読む度に違う思いを抱くかもしれない。

知らぬ間に娘たちは高度な本を手にするようになっている。ワタシの知らない知恵を持ち、ワタシの想像以上に複雑な心情を抱くようにもなっている。当たり前のことだけど、子は日々成長しているのだなぁ。

うちにある梨木香歩さんの本はこれで三冊になったわけだが、いずれも娘、母、祖母など、女の系譜を縦軸に描かれている。それぞれの立場で読むこともできるが、何しろ女は始め娘で終わりは婆さんなのである。来し方行く末としてどの年代にも気持ちが寄せられる。
三冊とも毒気がなくて清い。精神世界への扉が少し開いていて、目に見えないものにそっと触れようとしているようなお話し。女子のココロにリン♪と鈴を鳴らしてくれる作品である。

にほんブログ村 その他生活ブログへ
      *見てくださってありがとう一日一ポチお願いします*

» Tags:西の魔女が死んだ, 梨木香歩,

Trackback(0) Comments(6) by Yamepi|2008-07-22 16:04

▽コメント▽
Commented by 靖峰くん 07/23 10:22

風を受けふりそそぐ光を感じながら
大自然の中で暮らす日々・・・
「何事も自分で決める」という生活。
言い換えれば「誰にも頼らない生活」

自然と対話しながら自立した暮らしは、
いま、一番必要な生き方かも。

「おばあちゃん、
人は死んだらどうなるの?」

西の魔女がまいに伝えたいことが
おぼろげに理解できます。
魔女にはなれなくても
歳を積み重ねることが教えてくれること・・

死と向き合うことが、
人を強く成長させてくれるんですね。
人は必ず死を迎えるもの。
そんなに遠い先の未来ではないんです。

Commented by Yamepi 07/23 13:51

☆靖峰くん
なんでしょ、じんとくるコメントです。
歳を積み重ねるのはほんと悪くないですね。
少なくとも私は10代20代の時より今の方がずっと楽。
ちゃんと寿命を全うした人の死は
この世で修行を積んだことへのご褒美かもしれないと思うこともあります。
ワタシの場合、も少し真面目に修行しないといけません。

Commented by おじぎ 07/23 22:44

母が「孫と観たい」と言うので、私が仕事の日に二人で『西の〜』を見に行かせました
仕事の終わった私と合流し、アフタ◯ーンティーでスウィーツでも食べようということになりました
母と私はメニューにあるケーキセットを頼んだんですが、娘はクッキーが食べたいといい、ショップで売ってるクッキーをお皿に出してもらって美味しそうに食べてました
映画の中で、西の魔女がクッキーを焼いてくれるシーンがあったそうです
・・・と、そこまではなかなかいいんですが、その帰りに
本屋で塾の先生と子どもが読みたい本を選ぶ

という小イベントの日だったので、本屋で先生に子どもを引き渡したんです
「西の〜」もあるかもよ、と声をかけて帰ったのに、うちの娘ときたら、漫画みたいな本を選びやがりまして、まったくモー!
◯えちゃんの知的な感じがとってもうらやましいです

Commented by Yamepi 07/24 08:33

☆おじぎさん
祖母と孫娘の組み合わせであの映画を観るなんて、素敵!
きっと母上には良い想い出になったことでしょう。
娘ちゃんはその日すでに良い行い、おばあちゃん孝行をしたのです。
漫画みたいな本でもいいじゃないですか。
「西の〜」には◯えのツボを押さえる記述が満載です。
野いちご摘んでジャムにしたり、自分の畑がもらえたり。
夏の大収穫まつり!的な感じの盛り上がりも強いとみた。

Commented by たかこ 07/25 10:14

ナイ・ナイ・スィーティで
玉葱はびっくり!
「臭いで眠れないよ」って
思う私は
ダメな子ですか?

Commented by Yamepi 07/25 13:07

☆たかこさん
何事も答えはひとつではありません。
玉葱がダメならラベンダーに
ラベンダーもダメならジャスミンに…
たかこさんにぴったりの選択をすることですわ♡


□この記事のリンク元

[ほんのきもちです] 記事数:479

< 次の記事 | 前の記事 >

ゆたりブログ



「ゆたり」は時の広告社の登録商標です。
(登録第5290824号)