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[まいにちが、記念日] 記事数:575

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待てない人々。

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うちの長男は、軽い学習障害がある。
発達支援教育への法整備も整っているが、渦中にいる私としてはもどかしさを感じる。
現場と法律が、かみ合っていないのだ。
学校も発達支援の児童に対してのフォローが粗い。
発達支援学級の先生に丸投げ、という感じで、親として本当に申し訳なくなる。
普通学級の先生一人一人はとても熱心なのに、どうしてそう感じてしまうのだろう・・・。

いろいろ思うところあって、数ヶ月前から言語リハビリに通っている。
これは本当にラッキーで、言語聴覚士の先生の人数からいっても何ヶ月か待たなければならないことを覚悟していたのに、運よくリハビリを卒業していった子がいたらしいのだ。

10歳で言語リハビリ、というのは少々遅いかな?と思ったが、本人も楽しんで通っている。

言語聴覚士の先生と息子。最初は全くの知らない人同士。
親や学校の先生は言わなくても先回りしてしまうが、そうはいかない。
1時間、じっくり向き合ってくれる。
先生はとにかく待つ。次の言葉がでるまで、ニコニコ笑顔で待ち続ける。
リハビリが終わってから、外で待っている私も部屋に入り、今日のリハビリの内容を本人に説明させる。
つらいが、私も待って待って彼の説明を聞く。

先生はちょっとした宿題を出す。
今回は「自分のお財布からお金を出し、大学ノートを一冊買ってくる」というもの。
そして来週はレシートとノートを持っていく。

リハビリの後、お店に直行した。
先生と同じ色のノートを見つけた。
134円。
財布の中には100円玉が3枚と10円玉が6枚。
さあ、どうする。

つらい。
待つのがつらい。
「ほら、これとこれでしょ!」
といつもなら言ってしまう。が、宿題だから我慢。

比較的すいてきたので、レジへ。
一冊のノートを買うのに、本当に困っている様子。
レジの店員さん、ごめんなさい。
心の中で詫びながら、ずっと我慢する。

やがて、後ろにお客さんがならんだ。
息子のひじをつついて、
「後ろにお客さんがいるんだから」
とせかす。

息子はおどおどしながら、10円ずつ出していく。
「あと2枚足りないよ」と店員さんに言われる。
「2枚」というのがよく分からなかったのか、
10円を差し出す。
「あと10円だよ」と店員さん。
140円支払い、やっとレジを通過した。

ヒヤヒヤした。。。
息子が迷惑をかけている!何とかしなくちゃ!
そんな思いでいた。

けれど、今回はモタモタした息子を何となく叱る気にはなれなかった。
確かに迷惑をかけたことを親として申し訳なく思うけれど、
スムーズにレジを通過できることが、当たり前のことなのか?
逆に言えば、スムーズにレジを通過できないと、買い物もしちゃいけないのか?
 

どうして。
どうして、美味しいものを食べる大行列は待てるのに、
ネズミ園のアトラクションの列は待てるのに、
数分のレジが待てないのだろう。

何かが足りない。
その何か、って何???
もしかしたら、私の子供が学習障害でなかったら、足りないことにすら気づかなかったかもしれない。

とにかくスピードばかりを優先にしていて、ココロが足りてない。
うまくいえないけれど、ココロが足りてない、というだけじゃ済まされない何かが足りていないような気がする。

それを私に教えるために、息子は生まれてきたのではないか。
そんな気持ちになった一日だった。

Trackback(0) Comments(5) by つき|2008-08-30 19:07

▽コメント▽
Commented by seki 08/31 11:30

心神障害の方たちを支援している友人のお手伝いを時々(年に数回)させていただいています。みなさん見た目は障害者と見えません。その分毎日の生活ではご苦労も多いようです。
「待ってほしい」事情もあるけど、
「待てない」事情もあるかも
そう考えると気が楽になるかも

Commented by YUKKE 08/31 18:57

先日、広告機構のCMで、切符を買うとか、レジでゆっくりお金を払うとか、祖言う言う高齢者への「待つ」の気配りをしましょうという、コマーシャルをみました。

 電車でゆっくり降りようとするお年寄りがいると、つい背中をかばって後ろから降りようとする人を制している私。

 成田についたとたん、日本人が我先に航空機を降りるのも、驚くときがあります。
忙しすぎないか日本人!
 
 情けは人のためならず・・・かならず、自分に戻ってくるものだという気持ちをなくしてませんか!?って思います。

 待つ!私も心がけたいです。

Commented by つき 08/31 19:46

sekiさん、こんばんは。

うちの息子も見た目は健常の子と変わりません。だから余計、もたついたり、うまく自分の言いたいことが伝えられないと「どうして?」と周囲は思ってしまうようです。

「待てない事情」。そうですね。相手の立場になって考える心の余裕も必要なのかもしれません。
相手は一刻を争う非常事態だと思ったら気がラクになるかも知れません。

YUKKEさん、こんばんは

「電車でゆっくり降りようとするお年寄りがいると、つい背中をかばって後ろから降りようとする人を制している私。」
YUKKEさんの優しい気持ちが伝わってきます。

高齢の方、障がいの方が「待たせる」ということに引け目を感じてしまうような世の中じゃだめだなと思います。
私も、一日一つでも一呼吸おいて「待てる人」になりたいです。

Commented by Yamepi 08/31 19:51

白杖をついていたり車いすに乗っていたり、見てすぐ分かる障害は受け止めやすいです。でも、知り合いにも学習障害のお子さんがいますが、元気なかわいい男の子で、逆になかなか理解されずらく誤解を受けることもあるようです。
日本ももっとノーマライゼーションの概念が浸透して、能力もテンポも人それぞれ、いろいろあって当たり前、それを前提に物事すすめて行こうという心のゆとりを感じる社会になるといいですね。
毎日子どもにそして自分にも早く早くとけしかけるワタシ自身に自戒の念をこめて、このコメントを書いています。

Commented by つき 08/31 21:39

Yamepiさん、こんばんは。

私も・・・偉そうなことばかり言っていますが、「どうして『普通の子と違うの?』」なんて、真剣に悩んでいました。できないことは多いし、誤解も多いけれど、最近になってこの障がい全てが息子の人格なのだと思えるようになりました。
実の親でさえ、10年もかかったのです!
ゆっくりでも、「ゆたり」な世の中になるといいなと思います。


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