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[ゆたりやの亭主] 記事数:256

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世代は変わる

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     毎年国民の休日である成人式。
     平成産まれの華やかな成人達が一同に集う。

     僕は成人式を知らない。
     成人式の通知も記憶にない。
     だから、成人式に出席していない。

     スーツも20歳代後半まで買った事がなかった。
     着物にいたっては、30歳過ぎてから・・・。

     面接の時などは友人からスーツを借りてその場を凌いだ。

     スーツや着物を着て式に参加することが
     成人の日ではないと思う・・・。
     成人の日は、二十歳の誕生日で充分だと思う。

     僕の成人式は煙突の中にいた。

     東京八重洲の華やかな地上から地下数十メートルには
     八重洲地下街にある飲食店などの換気用ダクト(煙突)が
     蟻の巣のように地中を這い回っている。
     ダクト清掃のアルバイトは、八重洲の地下街が閉店した深夜から
     早朝にかけておこなわれるキツい労働なのだ。




     ダクトもいろいろな大きさがある。
     大人が一人立つことができるくらい大きいものから
     天地50cmほどの窮屈なものまで・・・。
     長さは想像つかないが、数キロに及ぶのではなかろうか・・・。

     僕たちはライト付きのヘルメットにつなぎを着て
     夜中の0時頃からダクトの中に入り、
     油などの汚れを金属製のヘラのようなもので落とす作業を行う。
     一度ダクトに入ると数十メートルは出られない。
     閉所暗所恐怖症の方には絶対無理な労働だ。

     ドロドロになった油はポリ袋に入れながら進む。
     ドロドロの油は比較的落としやすい。
     ダクトの天井の乾いている油を落とすのがキツいのだ。
     仰向けになった状態でを落とすので
     粉状になった油が目に入るのだ。
     これが、かなり滲みる・・・。

     小さなライトだけが頼りの暗闇の中で
     ネズミにこそ遭遇しなかったが、
     ゴキブリの屍骸を何度か見ることがあった。
     2人一組で、行動するので多少安心だが、
     こんなところで動けなくなったらと
     つげ義春の作品を思い出してしまう・・・。

     相棒の方は当時大学3年生で僕の一つ年上だった。
     あまり意識していなかったが、
     その日、僕は20歳の誕生日だった・・・。

     「僕、今日二十歳の誕生日なんです」って
     彼に伝えた。
     「へえー。それは、おめでとう」
     「記念すべき二十歳の誕生日に煙突の中じゃ先が暗いね・・・」
     「・・・そうですよね。あは・・・」

     会話はそれだけで終わったが、
     「おめでとう」と言ってくれる人がいて嬉しかった。

     これが、僕の成人の日だった。

     何故、このバイトを選んだかというと、
     自分のバンドのコンサート資金稼ぎだったと思う・・・。
     好きな事をやるためには、苦労も苦にならない時代だった。
     いろんなアルバイトを経験したけれど、
     自分の夢を追いかけている時、生きる手段としての仕事は
     何だってできた・・・。

     成人を迎えた若い方達にとっても不安の多い時代ではあるが、
     無我夢中になれることを経験してほしいと思う。

     偉そうにと思われるかもしれないが、
     成人式って必要なのか?と
     いろいろなことについて疑問に思ってほしい。
     みんな同じで一緒って可笑しくない?って疑問に思って欲しい。
     コンビニ的・チェーン店的な同一規格の格好悪さ・・・。
     個性の時代と言われて久しいが、
     「個性は一夜にしてならず」
     「自由ほど責任あるものはない」だと思うのだ。

     平成産まれの成人達のインタビューがTVで流れていた
     「昭和という言葉へのイメージは?」という質問に
     「昭和って古い感じ」「昭和?懐かしい」「昭和はダサイ」・・・
     
     世代は確実に変わっていく・・・。

     早朝、仕事が終わり渋谷へ向かうバスから
     朝焼けに浮かぶ国会議事堂が実に爽やかに見えたものだ。




ご覧いただいたついでにこちらも↑↑↑ポチッと!ありがとうございます。

» Tags:世代, 成人, 二十歳, アルバイト,

Trackback(0) Comments(14) by Yasumine|2009-01-14 14:02

▽コメント▽
Commented by 夏 01/14 17:08

自分がハタチのときに、実家があった
場所がどうにもなじめなくて
成人式は出なかったんです。
出たほうが良かったのか、否か
どっちともつかない思いしか浮かびあがらないんですけれど。

しかし、平成になってから21年ですか。
そのうち
「安島さんはだめだよ、ほら昭和生まれだから」
なんて年下の人に言われるのでは、、、
とビクビク(笑)

Commented by sarara 01/14 17:11

初めまして・・・・
興味深く拝見させていただきました
(響くものがありました)
朝焼けの中で見られた国会議事堂が目に浮かぶようでした☆彡

Commented by Yamepi 01/14 17:22

ワタシも成人式出てません
そしてやはり自分の成人の日は全く別の日だと認識してます
成人式を設定した本来の意味を理解して臨むのならば
それは意義あることだと思いますが、
単なるイベントとしてお祭り騒ぎの現状を見ると
一考の余地有りと思ってしまいます

Commented by yasumine 01/14 19:02

◎夏さま。
コメントありがとうございます。
高校の学校案内も制作しているんですが、

「これは、昭和っぽい↓」
「これがいい↑」
デザイン案に対して生徒の反応が面白かった
平成産の子供たちは正直ですよ。

Commented by yasumine 01/14 19:06

◎sararaさま。こんばんは。
コメントありがとうございます。
そうなんです。
暗い煙突の中に長い時間居るのですから、
朝焼けの爽快感は気持ち良いですよね。

Commented by yasumine 01/14 19:14

◎yamepiさま。
コメントありがとうございます。
yamepiさんのブログ「成人の日に」に
インスパイアされました。
最近、成人を18歳にするなんていう
考えがありますが、本当は年齢では片付け
られないことなんだと思います。
成育には人それぞれ時間差がありますし。

Commented by マリサ 01/14 22:47

とても共感する日記でした。
私も成人を迎えた場所が引っ越した地だったので
式には出席せず。
洋画の囚人のマネをして「二十歳」と書いた紙を持って
母に写真を撮ってもらいました。
さらに二十歳の誕生日はフランス語の試験でした。
祖母にせめて着物の写真だけでもなんて言われると
悪いなぁ…と内心思ったりもしますが。
煙突の中はむしろ忘れない記念日ですね!
小説みたいでかっこいいです。

Commented by yasumine 01/15 09:18

◎マリサさん。こんにちは。
洋画の囚人のマネをして
二十歳の写真!
個性的で楽しい記念写真ですね。
マリサさんらしいと思いました。
煙突の中の誕生日は忘れません。
めったに味わえない貴重な記念日です。

Commented by ema 01/15 18:16

アンデルセンの「絵のない絵本」を思い出しました。
あれは何夜だったか・・・26夜だったでしょうか。
煙突掃除の少年が、はじめて、煙突から顔を出すシーンです。
それを月と太陽がしっかり見守っているというやつです。
「お先まっくらだね。」なんてとんでもない、
煙突は、まさにこれから先の世界の広がりを感じさせる、スタートラインのようではありませんか!!

ちなみに、私も成人式には行かなかった組です!

Commented by yasumine 01/15 18:49

◎emaさま。
ありがとうございます!
第25夜の「煙突掃除の少年」ですね。

>煙突は、まさにこれから先の
>世界の広がりを感じさせる、
>スタートライン

とっても前向きなお言葉、嬉しいです。
emaさんもそうでしたか
成人式いかなかった組へ乾杯!

Commented by kay 01/16 10:50

私も成人式行かなかった組です。
特に思いも主張もあったわけではなく、
興味がなかったから…かな。
確かその日はスキーに行っていました。
お休みの日だからスキーに行くのだ!くらいな感じで。
あの頃の私は何を追いかけていたかなぁ。
40代の自分を想像してたかなぁ。
若さを武器に何でも怖いもの知らずに
楽しんでいたように思います。
でも、あの頃に戻りたいとは思わない。
楽しかったけど、今は今で積み重ねてきた感があるから。
また戻って最初から積み重ねるのはちょっとしんどいな。

でも、成人式。
現在写真スタジオをクライアントに持つ私としては
こういうイベントは、皆さんきちんとこなしてね、
というのがもう一つの本音です。^^;

Commented by yasumine 01/16 12:16

◎Kayさま。
久しぶりです。元気でしたか?
そうなんですよね、
ビジネス効果は大きいでしょうね。
呉服、紳士服、飲食、写真、旅行、自動車・・・。
いろいろな成人式効果を期待できる
業界がありますね。
これからは還暦式とか、金婚式プランとか、
いいと思うんだけど・・・。

Commented by COACHでし。 01/16 14:06

あちきは成人式の実行委員が中学の
仲良しでったため、「余興やってくれぇ」
と懇願され、相方(当時21歳前年の成人)
と一緒に開場でLiveしました。(笑)

唄ったうたは、「夢の途中」・・・(爆)

評判はそれほど悪くなかったですが・・・

いろいろですねぇ

Commented by yasumine 01/16 17:21

◎COACHさん。
こんにちは。ライブで成人を
祝うなんて良いですね。
そういうの良いと思います。
成人の日ライブとか
成人の日ボランティア大作戦とか
成人の日マラソンとか
成人の日農業体験とか・・・
成人の日に自分が何かにチャレンジする
イベントへがあっても面白いかも。


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