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[ゆたりやの亭主] 記事数:256

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老人の会話

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     土曜日は朝から病院のハシゴ。
     コレステロール値と尿酸値を下げる薬を呑み始めて1ヶ月。
     月に一回はH先輩の医院へ行き薬を貰うことになったからだ。
     完治していない手の痛みのために、
     2週間に一回はU先輩の病院へも通っている。

     H先輩の医院の待合室は、患者さんで溢れていた。
     風邪が流行っているせいか座るところもない。
     時間がかかりそうだったので、薬だけ貰うことにした。
     先輩の顔はおろか、挨拶すらできなかった。



     診察を受けなかったので、すぐに処方箋をいただくことができた。
     ならば、U先輩の病院も間に合うと思い、隣町までクルマを走らせる。
     U先輩の病院では綜合診療もできるのだが、H先輩にも恩があるので
     2つの病院をハシゴしているのだ。
     U先輩の病院に着くとピーク時は過ぎたようすで人影まばらだった。
     こちらでも、薬だけいただくことにしてしばし待つことに・・・。

     病院の受付で老人と受付の女性の会話を聞いていた。

     >受付女性「お会計は、××××円です」
     >お爺さん「いま、何パーセントなのけ?」
     >受付女性「???・・・」
     >お爺さん「こんどから少し安くなんのけ?」
     >受付女性「30%です・・・」
     >お爺さん「今度の誕生日から、あ〜れ・・・20%になんのけ?」
     >受付女性「・・・・」
     >お爺さん「今度70歳になんだけんとも。
      そーすっと安くなんのけ?」
     >受付女性「・・・20%はあり得ません。
      10か30%のどちらかです。
      70歳になるとき、書類が届きますので、いまここでは・・・」
     >お爺さん「ああ〜・・・そうげ・・・書類がとどくのけ。
      ふーんふーん・・・」
     >受付女性「・・・・・・」



     仕事のできそうな受付の女性は
     どうしてそんなにイライラしているのだろう・・・。
     説明は適切なのだが、話し方はケンケンと棘がる。
     早く仕事をこなすことが指命なのだろうが・・・。
     年寄りひとりに無駄に時間をかけるわけには
     いけないのだろうか・・・。

     優しい言葉と笑顔で接してあげたらどんなにいいのにと思った。
     病院においての最良のホスピタリティは、
     癒しの環境づくりよりも、
     人間味のある接し方なんだろうなと思う。

     一方、お爺さんはマイペースでニコニコ話す。
     理解したのか理解してないのか、よくわからないが
     とっても満足して帰っていった。
     そして、調剤薬局でも、薬剤師さんと長話をしていた。
     年寄りのコミュニケーション能力にはいつも感心させられる。

     どこへ行ってもお年寄りは多く、
     話しかけられるのもほとんどがお年寄りだ。
     これから、益々お年寄りが増える時代だけど、
     僕はお年寄り社会もいいもんだと思っている。
     ただ、もう少し世代をこえた接点が必要なだけ・・・。
     子供や若い人とお年寄りの接する場を増やすことが
     両者にとってプラスになるだろうと考えている。



     僕には母方の祖母しかお婆さんと呼べる存在はいなかった。
     両親が末っ子だということもあり、
     僕が産まれる前にすでに亡くなっていたからだ。
     しかし、そのお婆さんも僕が成人する前に亡くなってしまったので、
     僕にとってのお年寄りは、お婆さんとの限られた時間の記憶しかない。
     怖い昔の怪談を話してくれたり、一緒に河原へ漬物石を広いにいったり
     コンサートに来てくれた時は涙したり・・・。
     穏やかで、テンポもゆっくりで、話し好きで、優しいお婆さん。

     どうして、お年寄りは穏やかで癒されるのだろう?
     お年寄りはとても柔軟だし、良きこころのアドバイザーだ。
     お年寄りは、懐が深くて精神的に丸くて豊だ・・・。

     誰もが平等に老いていく。
     お年寄りが穏やかに過ごせるかどうかが
     その国の生活レベルのバロメータなのかもしれない。

     老いても精神的に豊かでいられる国であって欲しいものだ・・・。
     そして、自分も穏やかな年寄りになりたいと思う。

     ※写真は長野県へ旅した時に「伊那谷道中」で著者撮影。
      本文とは全然関係ないけど・・・なんかとても懐かしい写真だ。
      シモジイ元気かな?



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» Tags:老人, お年寄り, 老い, 病院, 病気,

Trackback(0) Comments(6) by Yasumine|2008-11-10 19:07

▽コメント▽
Commented by COACHでし。 11/10 20:51

じぃじ、ばぁばに流れている時間は、きっとあちきたちより
少し遅いのかもしれませんねぇ(笑)

ただ、先日のあちきのブログ記事のように、先輩風を吹かし、
我儘な振る舞いをものともせず、「老害」といわれるふうに
ことにあたる方々もいらっしゃいますし…(苦笑)

>老いても精神的に豊かでいられる国であって欲しいものだ・・・。

あちきもそう思います。精神的に豊かでいられる国…
ブータン王国の「国民総幸福量」の概念なんかいいですよねぇ(笑)

Commented by こま 11/10 21:00

最近お年寄りの殺人事件が多い気がしますね。
この間も双子の兄が弟をバットで…
なんてニュースもあったみたい。

先日、僕も病院で4,5時間待たされ、
その間お年寄りの会話にずっと聞き耳を立ててました。
見知らぬ人同士なのか、
一ヶ月ぶりに病院で合う顔見知りなのか
区別がつかないほど気さくな感じでした。
五臓六腑は何と何でとか、診察が終わったらラブホテルさ行ぐべとか、自慢話(?)や冗談を言い合いながら和気あいあいとしていて、
身構えてるのは僕ぐらいでした。
その場にいるだけでなんだかやさしい気持ちになれるから不思議です。
もっともっと年と経験を重ねないと。

Commented by 夏 11/11 10:35

生き字引
お年寄りの方の言葉は、
それだけで、いつだって私には
ありがたいものです。
たまにしか会わない祖母。
私には欠如しているものを
彼女はたんまりと持っていて、
言葉を交わすたびにちょっと凹んで
でもためになったと前向きになって。

その時代、時代にアップデートされる
文化もあるけれど、
大事に守っていきたいものもある。
何十年後か、どんな自分になっているか…
それだけは分からないですけれどー

Commented by yasumine 11/11 20:00

◎COACHさん
いやいや、歳をとるほどに
時間は速く流れると聞きますが・・・?
「我儘な振る舞い」のできる方は
まだまだ、元気ですからお年寄りの
仲間にはなれないと思います。
真のお年寄りとは、人を攻撃したり
心を荒立てるようなことはしません。
そういう人をお年寄りと呼んでは
お年寄りに失礼。
そういうのを、お年寄りの姿を真似た
意地悪◯◯◯という生物なのです。

Commented by yasumine 11/11 20:11

◎こまさん今晩は。
そうそう
どのように歳を重ねてきたかが
真のお年寄りになれるかどうか
ということなんですよ。

Commented by yasumine 11/11 20:22

◎夏さんこんばんは。
まさに生き字引。
僕のお婆さんは明治生まれだったので
明治・大正・昭和を生き抜いてきました。
子供は10人、旦那は2人・・・
気性が激しく賢く頑固な人だったそうです。
でも、晩年は穏やかに過ごせた。
何十年も先の自分は想像つかないでしょう
もちろん、れんこんの穴ですから。
妄想を抱いているだけかもしれません。
ちなみに夏さんは美味しいおにぎりが握れる
お婆さんでしょうか・・・。


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