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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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忘れてはいけないこと

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鳩山首相の辞任会見が流れてから
宮崎県の畜産農家を苦しめている口蹄疫が
ニュース番組から姿を消してしまった。
6月7日の段階で
処分された家畜は、合計181,753頭に上っているというのに。

宮崎県の出来事を知っったときに
観ようと思って機会を逃していたドキュメンタリー映画
「いのちのたべかた」を観なければと思い
ビデオを借りてきた。
そこに映っているのは・・・・

すべて、事実でしかない。
食品が、どのようにして私たちの食卓にのぼっているのかという
その、事実だけだ。
予想どうりの映像を改めて観ると
予想以上の衝撃に襲われる。
それは、普段「いのちをいただいている」という感覚を
忘れかけているからだ。

牛や豚や、ニワトリが、その生命をささげてくれているのだということ、
そして、私たちが楽しんで食事をする前には
堵殺に携わるたくさんの人がいるのだということを、
食事のたびに思い出さなくとも
せめて、その食事を残さないことは出来るだろう。
しかし、あまりにも蔑ろにされている生命、
このしっぺ返しが、いつか来ると思っていたが、
もうすでに、いろいろな形で私たちを襲っている。

それでも気がつこうとしない、
何かにつけて、経済の問題に移し変えて
処理しようとするのはなぜだろう。
口蹄疫は、その9割が治癒するという病気だ。
感染力が強力だということはあっても、
殺処分の理由は、経済的な理由からだ。
なぜ、治癒をめざし、それまでの間、
その畜産農家に補助を出すという選択肢がないのか。
虫さえ、感染源になるという病気だから難しいかもしれないが
即、殺処分というのが、やりきれない。

このブログにもなんども書いているが、
居酒屋で残す料理、
料亭で、手もつけられないままに処分される高級食材
(吉兆が、使い回しをしていたときには、天晴れと思った私)、
食べ放題というシステムが生み出す、膨大な無駄、
この全ての犠牲が、生命だ。
人間が、たまたま、その食物連鎖の頂点にいるということを
忘れてはならないのだ。

私は鳥を料理するとき、皮を捨てない。
脂身ものこさない。
カロリーを気にするならば
買いすぎなければ言いだけの話なのだ。

こういう考えが、私の生活の中で
しょっちゅう壁にぶつかる。
ヘルパーとして他人の家に出入りし
他人の生活に介入すると、
食べ物を大切にしている人は、残念ながら、
ほんとうに少ない。
こういう価値観は、成長の過程で身につけるものだから、
平気で残す人には、なにを言ってもきかないのだ。
(ヘルパーはそういうことを言う立場ではないし・・・)

「いのちのたべかた」を、子供たちに見せたい。
私たちが生きていられるのは
たくさんの命の犠牲のおかげなのだと、
そうすれば、自分の命も、他人の命も大切にするようになるのに・・・

~本日のありがとう~
事務所の先輩、Sさん、
お芝居のお知らせありがとうございました。

Trackback(0) Comments(9) by 鯨エマ|2010-06-08 22:10

▽コメント▽
Commented by つき 06/09 02:30

閣僚記者会見みながら、コメント書いています。
農林大臣から、真っ先に「口蹄疫」という言葉が出てきました。
農家の方の苦悩、私にははかり知れません。本当につらいことだと思っています。

私も思います。買いすぎ!って。
お片づけ作業でキッチンを担当することがあるのですが、賞味期限切れだったり、ベビーフードなどその家族の「旬」を過ぎたものなどが、バンバン捨てられるのを見ると、なんだかなーと悲しい気持ちになります。
けれど、私もエマさん同様、何を言える立場でもないのです。。。
食べられる分だけ買おうといつも強く思っています。

Commented by すわち 06/09 08:04

『残すことが美学』
そんなふざけた事を
聞いた事があります
宿泊先の大量の料理
田舎のおもてなし料理
歓送迎会での見向きもされずに
下げられる料理…
私も同じ思いです
食べ物で苦労した世代が
お手本を示さなきゃ
いけないと思うんですが…

いつか大変な事になりますよね。

Commented by Yamepi 06/09 08:47

報道が止むと事態も沈静化したように思われがちですが
そうではないですね
口蹄疫で人生が一変してしまった畜産農家の皆さんの苦悩は
むしろ日増しに深くなっているのかもしれません

「いのちのたべかた」は子ども連れで観る予定でしたが、
他の映画に行った際に予告編を見た時点で、その気力が萎えました
まずは自分が観てからと思いつつ今に至っています
やはり衝撃的なのですね…あぁ…

Commented by yasumine 06/09 11:27

安全・安心、お客様の満足度向上のため・・・
日本人は我がままな神の声に耳を傾け
「捨てています!」が、新鮮さの売りのごとく
大量廃棄を続けて来ました。

食べもの(命の犠牲)を無駄にしたら
罰当たりだと思う気持ちはこの国にもあったはず。

本当にもったいない話しです。
無駄な命なんかないのですから・・・。

最近、大量に捨てられるトマトを農家から引き取り
いろいろと試行錯誤しています。
規格外や売れ残りも半端な数じゃないんです。
日本の自給率は本当はとても高いのかもしれません。

Commented by ema 06/09 15:06

みなさん、コメントありがとうございます。出来ることからやりましょう!!しかし、個人の力は、できあがってしまった社会の大きな流れに対しては、ああ、なんとはかない・・・・否!それでも、出来ることからやりましょう!!

Yamepiさま
子供が小さいうちに見せた方が、逆にショックはすくないかもしれません。私の叔母に聞いた話ですが、戦後すぐのころ、庭のニワトリを逆さまにつるして、気をむしりとる仕事をさせられたそうです。そうやって、昔は自分の命のルーツを知ることが出来たのだと思います。

最近は、子供を葬式にも連れて行かない親がいるそうです。わたしはもっと、生活と死を密接に結びつけたほうが、いいのではないかと思うのですけどね。

Commented by うさぽん 06/09 21:36

大切に、我が子の様に育てた牛や豚
生まれたばかりの子牛
忘れないように写真に収めた酪農家の人

堪らないですよね!

鳥インフルエンザの時も、ドンドン殺されて土に埋められていました

また、今回も
大きい牛や豚だから、一段と可哀想で

豚殺場を見学した栄養士さんが、あまりのショックで・・・・話をして下さいました

他の生命を頂いて、生きている人間です

生物体型のピラミッドの頂点が人間

これで良いのか?

永い事、牛も豚も鶏も魚も食べられ無く成りました
此処まで来てしまうと病気です

体力が低下、今日も貧血状態と医者に言われてしまいました

どう、生きて行くのが良いのか分からないです。還暦で終りたいです

Commented by スイミー 06/10 00:24

emaさんを始めとする皆さんに同感です。

私は今食育の分野に携わっていますが、
「もったいない」ということを
幼児のうちから教えていきたい、と
常々考えています。

今までいろいろな仕事に就きましたが、
ファミレスのホールで働いていたときも、
ヘルパーの実習に行ったときも、
保育所で子どもたちが残す給食を見たときも・・・

この国は贅沢すぎる!!!!
と本当に切なく、情けなくなりました。

個人で出来ることから始めていきたい
と、思います。

Commented by yano 06/10 14:43

出来ることからやるしかないですよね。今日も感謝の気持ちを持って食べようと思います!

Commented by ema 06/11 01:30

うさぽん様
私も落ち込むときはとことん落ちてしまうし、何をしていても涙が泊まらない日々があります。これ、という解決方法がまるでないですよね。そういうとき、私は「表現者」で、良かったと思って、耐えるだけです。ご飯だけはたべてくださいね。

スイミーさま
子供たちへの教え方も難しいですね、ここまで物が溢れている時代だと。「勿体無い」は、日本だけの、いい言葉ですよね。

yanoさま
ええ、できることから!です。


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