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[雨は遠いそらの上] 記事数:109

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福島の名瀑へ その3

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百名瀑のひとつ・銚子ヶ滝。郡山市方面から旧母成グリーンラインに入ったあたりに位置する石筵ふれあい牧場手前の舗装路を5キロほど。東屋が目印。そこから歩いて1.5キロ。途中までは平坦な山道だが、滝へ至る下り坂が厳しい。ハイヒールで降りてくる人もいたし犬も降りてきていたが、正直驚いた。足を滑らすと怪我ではすまない可能性も。とはいってもみんな元気に上り下りしていたけど…。




 
 
 
滝の実体とは何だろう。それは滝口から流れ落ちる水の飛沫だ。高速シャッターでの撮影を試みるうちに、その飛沫ひとつひとつがくっきりと目に浮かび上がってきて、魅了された。滝とは無数の飛沫の集まりだが、その輝く一粒をじっと凝視しても刹那のうちに滝壺の中に叩きつけられ消えてしまう。しかしいつの間にか眼は新たな輝きの粒を追い、そして同時に視界いっぱいの無数の輝きを見ている。際限なく続く飛沫の雨。一瞬の絶え間ない連続。→はじめはいつもの通りスローシャッターで写してたのだけど。途中から手持ちで夢中になって高速でシャッターを切り続けた。

   
  
  
←京都から来た3人連れの方に「途中で落として来なかった?」と教えていただいた。まったく恥ずかしい。必ず旅先で何かを忘れているみたいだ。
シャツを落とし、車の鍵を落とし、観光地とは思えない急勾配の道を往復しながら、たくさんの観光客とすれ違い(すみません…車の鍵落ちてませんでしたか?)、たくさんの人と声を交わすことが出来(滝の一番奥のほうに落ちてました!お騒がせしてどうもスミマセンでした…)(とても素直で元気な男の子と出逢い、一緒に鍵を探してくれた)、とても充実した時間を過ごすことが出来た。

   

滝にも2時間以上居続け、写真を撮ったり(プロのカメラマンですか?と訊かれ「そうです」と答えてしまった。京都のおじさん、あれは冗談ですよ!)マイナスイオンを身体いっぱいに感じたり、長靴で歩き回ったりした(滝壺にはさすがに怖くて入れなかったけど)。
眺めるうちにだんだん吸い込まれるというか、滝の中に引きずり込まれるんじゃないかという、地震の前触れのような恐怖感をはじめて知った。滝の雄々しさ・清々しさ、自然の強さを思い知らせてくれた滝だった。
  
  
 
人間にとって滝って何だ?
 
いいか滝ってのはな…
 
麻薬だよ。
 
その素晴らしさゆえに、下手をすれば見たやつをダメにしちまう。
 
しかしだからこそ人は滝を求め、そして彷徨う。
 
 
どこを?
 
 

 
決まってるじゃないか、まだ見ぬ滝を求め、今日も彷徨う。さまよお。
 

  
  
  
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» Tags:, 福島,

Trackback(0) Comments(10) by 雨|2008-06-09 02:02

▽コメント▽
Commented by ときの 06/09 09:44

さすが雨くんじゃのぉ〜
おめがたかい!!

Commented by 雨 06/09 12:20

ときの様、ありがとうございます。滅相もございません、腑抜けです笑。
まだまだ修行が足りません。曇ったマナコを何とかせねば。

Commented by かえる 06/09 13:07

福島はいいですね!私も美しい滝へマイナスイオンを浴びにゆきたいです。

Commented by かたつむり 06/09 13:36

一粒一粒…写真からも感じとれます。
滝に吸い寄せられる感は
高いところに立って下を見下ろした時の感覚に似ているのではないかと思うときがあります。
あるいは、海のど真ん中にぽつんといるような。

Commented by コロスケ 06/09 21:24

シャツが見付かり、鍵も見付かり、何だかいい出会いがたくさんある。マイナスイオンがなくても癒されそう…それとも滝がそういう出会いを引き寄せてるんですかねー。そう考えると素敵ですね。

Commented by こうき 06/09 21:43

いつも写真がキレイですね。ほんとはプロなんじゃないでしょうか?
よく落とし物をされるようですが、鍵には、「カラビナ」(登山用品)がオススメですよ。ベルトに引っ掛けるヤツです。ぜひ使ってみてください!

Commented by 雨 06/10 00:30

 
かえるさん
 
茨城と福島は隣同士なのに、全然景色が違いますからねー。やはりあちらはみちのく、ということでしょうか。
大子にもいくつか行ってない滝があるのですが、知ってますか?

かたつむりさん
 
>高いところに立って下を見下ろした時
まるで自ら滝になったような気分ですね。クラッとする感じでしょうか。
海のど真ん中にいるような気分。足枷の無い茫洋とした身体感覚の広がりとでもいいましょうか。恐怖感にも似た感じだろうか?
滝が束縛から解放されて滝壺へ落ちていくさまが、そういうくびきを外したような心地よさと落ちていく恐怖感を体現しているのかも…。うまく言葉ではいえませんが、かたつむりさんの感じ方には深いものを感じます。
 
しかし、かえるにかたつむり…(敬称略)
そして不肖、雨。
一気に梅雨が集うって感じですね笑。
  

Commented by 雨 06/10 00:38

 
コロスケさん
 
あの滝は現代人のこわばった心をも懐柔させる雄大さと、力強さを持っています。山の中を歩いて見に行くというのも秘境を感じさせるんですよねー。
すわっ、これがマイナスイオンか!と思いきやイオンどころか飛沫びしびし。たまりません。
機会があればぜひコロスケさんも訪れてみてください。といってもなかなか気軽に行ける滝でもないんですが…笑。

こうきさん
  
イヤイヤ、お恥ずかしながらまったくのペーペー、被写体が綺麗なんですな。プロ云々は見栄です笑。すみません。
>カラビナ
おおっ、これは良さそうですね!鍵なんか不用意にポケットに突っ込んどくのがいけないんですが、カラビナがあればそういうこともなくなりそうだ。ありがとうございます、これは買いですね。しかし結構高いな…。
 

Commented by オモロ〜万作 06/12 10:08

福島はみちのくですか、いい響きですね。
海外にばかり感心がいってましたが、滝を見てマイナスイオンに浸ってみたくなりました。
僕も旅に出てみようてな気にまりました。
写真も素敵ですね。

Commented by 雨 06/12 12:12

 
オモロ~万作さん、ありがとうございます。
殆ど行ったことありませんが、海外も良いですよねえ。ただぼくはお金と時間が無いので日帰り旅です…。
山間を縫って北上していくみちのく福島には懐かしさとさびしさを感じながらの道程です。須賀川に出るあたりになるとガラッと雰囲気も変わるのですが。
 


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