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[雨は遠いそらの上] 記事数:109

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クールダウン・不動の滝

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熊の山・盛金富士の帰りに立ち寄った山方の「不動滝」のこともチラッと紹介しておこう。国道118号線を走っていると、中舟生駅の少し南に「不動滝」というちゃちな看板が立っており、車一台分ほどの狭い道を入っていく。線路を越えると畑の中に小さな駐車場があり、軽自動車が停まっている。

先客か?と思いきやエンジンがかかっている。中に人がいるようだ。邪魔にならないよう駐車場の端に車を停めて、レンズや三脚をがさごそと持ち出す。その間、車中の人は何だかこちらの様子をうかがっているようだった。こういうのは妙に気持ちが悪い。まあ、車中の人が悪いわけでもないしこちらの気の持ちようでもあるので、あまり気に留めないようにしながら、滝への道を歩きはじめた。道は山の谷間に沿って奥まで続いている。滝まで100mという看板が立っているので、さほど時間はかからないだろう。
すると、さっきの軽自動車が「プッ」とクラクションを鳴らした。振り返ると助手席の窓から女性らしき顔がこちらを見ている(ぼくには女性はいつも若い女の子に見える)。もしかして盛金富士の二人組だろうか?と思ったがそれなら窓を開けて手を振ってくれるなり声をかけてくれるだろうし、まず駐車場に車を停めたときに声をかけてくれる筈だ。デート中のカップルで、とんだ邪魔が入って苛立った男の子が思わず鳴らしたのだろうか。それとも変な若者がいるってんで二人してぼくを笑っているのだろうか。
好きにしろよ、とぼくは思う。でもね、それなりの行為をするならそれなりに場所を考えろ。いくら人があんまり来ないからといったって、滝の前なんだから(ってよくわかんないけど)。そっちにとっちゃ迷惑かもしんないけど、こっちだってとんだとばっちりだよ、まったく。
…と、薄暗い気持ちになりながらとぼとぼと薄暗い道を歩いていく。でもわからない、カメラを提げ三脚を担いでいたから、ぼくのことをカメラマンだと思い声援を送ってくれたのかもしれない。っていうかいちゃいちゃカップルじゃないかも。まあ、いずれにしてもそこまで考えるようなことでもないのだけれど。ぼくはつまらないことをぐだぐだと考え過ぎるきらいがある。
結局、藪でぼくの姿が消えかけたころ、車は駐車場を出て行った。また静かな山の中に一人になったわけである。
 
滝はとても良かった。熊の山、盛金富士を連続踏破したものの何となく物足りなくて、いわばクールダウン的に立ち寄ったのだが、ちゃちい看板にあまり大した滝ではないという前調べにあまり期待していなかったのが良い具合に裏切られた感じだ。



 
落差は10メートルほどでたしかに大したことはないのだが、涼やか。灯籠や祠で祀られ、里人の心寄せる場所としてひっそりと山間を縫って落ちている。夏なんかひんやりとしてて気持ち良さそうだな。
  

この時期に訪ねたのはまったくの偶然だったけど、ところどころ凍っていて幻想的な姿に出合えたのはラッキーだった。ぜんぶ凍った滝というのはいまだ見たことがなく(結局、袋田の滝も見に行けなかった。と言っても最近は凍らないらしいが)、氷瀑というものがどれだけ美しいのか、いつか見てみたいものだ。
  


 
 
 
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» Tags:滝行き,

Trackback(0) Comments(7) by 雨|2008-02-21 23:11

▽コメント▽
Commented by 翼のある鯨 02/22 17:15

雨さんブログランキングに参加してから
あっというまに上位に!スゴーイ!
・旅行ランキング 110位
 └関東旅行ランキング 3位
 └日帰り旅行ランキング 8位
 └一人旅ランキング 19位
ゆたりブログ見てますよ!
これから山桜が咲き
新緑の森や野草など
いい季節になりますね。
雨さんの心も晴れるといいですね。
でも、雨じゃなくなっちゃうか?

Commented by カエル 02/22 20:52

初めまして書込みします。
いつも楽しく読ませてもらってます。春の田舎逃避行が非常に楽しみです!いやそれは雨さんにとってただの逃避行じゃなくなってるんじゃないでしょーか。雪が溶け水になり流れて行くように、もっといろんなところへ!

Commented by 雨 02/22 21:51

翼のある鯨さん

ありがとうございます。
あらら、ランキング上位ですって?ぼくはそれこそ子供の頃の楽しみといえば、冬こたつに潜ってラジオの年間ヒットチャートを朝から晩まで聴き暮らすことでしたから、ヒットチャートは大好きですよー。
それにしても、特に何を書いているというでもないのに順位が上がっていくというのは嬉しくもあり、何か良くない罠でも仕掛けられていて、上からドンと突き落とされるのではないかという懐疑心を抱かざるを得ませんね。
現に今、ぼくは漠然とした不安で胸を焼かれています。どうして鯨に翼…?飛ぶの?翔ぶのか?羽ばたくとき飛沫が顔に当たって痛くないか?
…ってのは冗談です。すいません。素敵なお名前ですね。これからも応援よろしくお願いします。春になったらいろんなところに行くつもりです。
 
ブログランキングには、とある広告会社からの圧力に屈しまして(まったくの嘘です)参加しました。
 

Commented by 雨 02/22 21:57

カエルさん
 
ありがとうございます。春は楽しみにしていてください。いろんなところに行きたいと思っています(日帰りくらいの距離ですが)。
ぼくはいつも自分から逃げ続けています。だから、自分から逃避するのをやめたとき、それがぼくの逃避行の終りでもあります。そうなる前に、いろいろなところに行ってみたいと思っておるのです。その終りはもうあまり待ってくれないような気もするし、まだまだ、もしかして一生続くかもしれません。
ブライアン・アダムズの「死ぬまで18歳」という曲がありますが、良いタイトルですね。ぼくも「永遠に19歳でいたいなあ」とつねづね思っていました。
だからぼくの座右の銘は、先の曲にあやかって「死ぬまで19歳」にしたいと思います(たぶんすぐ忘れるけど)。でもぼくには死ぬまで19歳みたいな叔父さんがいて、うらやましいです。

Commented by ema 02/23 02:16

翼のある鯨さま

コメントにコメントするのもなんですが、
私は鯨というのですが、
翼のある鯨さんにはびっくりです。
ぜひ、いつか、お目にかかりたいものです。

Commented by 翼のある鯨 02/24 22:05

翼のある鯨です。
わたくしのハンドルネームについて
議論されていたようなので再び登場です。
気まぐれで付けた名前で
お騒がせしてしまいお許しください。

一般的には大海原を泳ぐ鯨は
飛べるはずがないと考えるのは当然です。
あの大きな体が空を飛んだら・・・
想像するとおかしいですよね。

すべての生き物は海から生まれたといわれています。
生き物は水がなければ生きられないのです。
地球の奇跡は水からできた星だからなのです。
水が基本であるということです。

そんな風に考えると
大空を飛ぶのが鳥というのは
人間の一方的な見方であって、
水の中を飛ぶという発想も楽しいかなと・・・
ペンギンが水中を泳ぐの見た事あります?
まるで飛んでいるようです。
鳥も水の中で餌を追いかける姿は
まさに水中飛行なんです。

視点を変えると
鯨だってあの大きなヒレで
水中を飛び回っていると思えるのです。

雨さんは時々
『こんなこと何になる?』と
ブログに書いています。

でも、少しだけ視点を変えて見てください。
自分自身に何かなるといより
他人のために何かになることを・・・。
きっと何かになって
自分自身にかえって来ると思うんです。

無駄な事は何ひとつないと思うんです。
このブログだって、きっと楽しみにしている人は
たくさんいると思うし。

追伸)
emaさんすみません。
空を飛べそうにない鯨を勝手に使ってしまいました。
でも、一番飛べそうにない鯨という巨体が
水中ではとても悠々としている。
鯨に翼をつけるのは難しいけど
視点をかえることで鯨が水中を飛ぶ姿を
想像してしまうわたくしをお許しください。

Commented by 雨 02/24 23:16

翼のある鯨さん
  
>お騒がせ
いえいえ、とんでもない。素敵なお名前だと思いますよ。目の前に、広大な海に音も無く影を落としながら、悠々と空を泳ぐくじらの姿が鮮やかに想像されました。
そういうお名前ってなかなか無いと思うので、ついいじってしまいましたが、これは一種の困惑と言ってもいいかもしれません(すいません適当です)。それくらい、素敵だと思いました。
  
くじらを生で見たことは(たぶん)無いと思うんですが、一度じっくりくじらと語らってみたいなと思うことはあります。
 
ブログ、これからも頑張りますので応援してください。ちょっと風が強いので出掛けられないけど…。
 

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